日曜1日挟んで本日も夏日! 何かウキウキしてきます。でも既にTシャツ1枚になったロシア人同僚はウンザリした顔をしてます。
ウンザリと言えば、昨日東京で乗った電車(JRだったか京王だったか忘れました)、もう冷房が入ってました、うんざりです。
本日は週末に読んだ本から。本当は「少女には向かない職業」の前に読みたかったのですが、本作の初出文庫は所謂ライトノベル、そしてブックオフ等で、一般文芸の棚ならここは創元、あそこはハヤカワ、とすぐに分かるのですが、ライトノベルの棚では完全アウェー状態、よって探すことも出来ずにいました。
それでも門前の小僧か、暇をみてライトノベルの棚を眺めるようにしていたら、だんだん何がどこにあるか分かってくるようになり、先日これを発見、即買い即読です。
ただ、乙一「きみにしか聞こえない」の時もそうでしたが、買う時も車中で読む時も、中年オヤジにはかなり恥ずかしい装丁&挿絵です。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹
リアリストの少女が妄想系の転校生と出会ったひと月の出来事を、「少女には向かない職業」と同様ミステリーへの愛をまぶしつつ描く青春小説です。D.カーの有名短編へのオマージュと思える消失劇こそありますが、ミステリー的要素は希薄、冒頭既に何が起こるかは明記されており、結末の衝撃度を犠牲にしている代わり、"ゼロ時間"へ向けて映画「アメリカン・ビューティー」的な緊張感が漂います。
クドカンの「未来講師めぐる」で黒川智花が不自然に連発するセリフ「死んじゃえ」はこの作品から採った(←つまり、愛情表現)んだ、と勝手に納得してしまいました。
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