貧乏人には一生縁が無いと思っていた松本のサイトウキネンフェスティバル、不意に安くチケットが手に入り、急遽参戦となりました、勿論往き返りは青春18切符です。
今乗り換えの都合で途中下車した甲府駅前のマックで電波を拾ったところ、午前中なのにかなりの気温、目の前では「岸岡ちなみ」なる少女が伸びやかな歌声でストリートライブをやっています。
さっきまで乗っていたホリデー快速は鈍行ユーザーには珍しい2階建て車両、下層は脚フェチにはたまりません。
松本で時間があれば吉敷竹史推薦(「寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁」)のラーメンも食べてこようと思ってます。戻りは深夜になるので続きはまた明日。
<続き>
この日甲府は余裕の猛暑日、松本ですら35度弱に達し、南茨城も35度超と全国的に暑かった模様。
松本に着き、まず吉敷竹史の推すフォルクスラーメン(現・松本ラーメン)へ、その後開演まで1時間以上あったので散策、金沢と比べると松本の街はずっと観光向けに整備されており、どこも歩道スペースが広くて快適、街なかを流れる川を挟む道ではドラマ「白線流し」の映像が浮かび、ついスピッツの主題歌を口ずさんでしまいました。
少し早めに会場入り、お隣が「白線流し」慎ちゃんの実家、深志神社だったまつもと市民芸術館は長細くて巨大な施設、入口からホールへと続く長く緩やかな傾斜が日常から非日常への移行感を高めます。心なしかロビーに佇む客層はハイソな感じ、また会場スタッフもリッチで丁寧な印象です。
サイトウキネンオケを聴くのはお正月の東京公演で小澤の振るマーラー(2番や9番など)をやっていた頃以来、また指揮のヴェルバーって誰?って感じですが、だからこそ安くチケットを入手出来たとも言えます。
8月22日(日) まつもと市民芸術館
オメール・メイア・ヴェルバー&サイトウ・キネン・オーケストラ R.シュトラウス サロメ
最上階の末席でも声やオケの音がよく届く音響、オケはさすがに上手で各パートの分離よく柔らかな音色でしかも迫力は十分、過去聴いた同曲で1番の演奏水準、ヴェルパーの解釈にはケレン味や官能性は余り感じませんが、奏者それぞれの表情でそれなりの色気が漂います。演出は(たぶん)オーソドックス、タイトルロールのデボラ・ヴォイトは胃のバイパス手術によるダイエットで見違える体型になったとのこと、それでこの重量感とは以前はどんなだったんだ? 7つのヴェールの踊りの最後は肌色タイツでした。
開演前のアナウンスに「身を乗り出しての鑑賞はおやめ下さい」とあり、「細かいなあ」と思ってましたが、自分の前の男性(4階1列)が開演と同時に手すりに乗り出さんばかりの前のめり、舞台の中央殆どがブラインドとなってしまい(涙)「成程必要なアナウンスだったんだ」と納得、さすがに7つのヴェールの踊りの時だけは彼の頭を避けるべく前後左右に動いちゃいました(笑)。
終演後ダッシュで松本駅へ向かい、地元誌で評判の高いラーメン屋を経由して帰途に、途中高尾で寝過ごして危うく甲府に逆戻りするところでしたが、何とか切り抜けて深夜1時半頃に無事帰宅。
0 件のコメント:
コメントを投稿