2010年8月23日月曜日

名作再訪:ポオとニッキ -  平石貴樹 「だれもがポオを愛していた」

 あうぅ、1勝すれば、の希望も空しく3連敗、ダメ元だった第2戦はいいとして、昨夜の第3戦は取りたかった…。ともあれ、これで勢いを付けてあげたんですから、次はちゃんと中日を叩いて下さい。

 暦は「処暑」とのことですが、昨日から関東の夏も気合を入れ直したか最高36度超と連日の猛暑日、本日のガス使用量0.095m3、および書き忘れてましたが今月のガス使用量3m3(ガス代1345円)は共に最少記録更新です。

 本日はお盆の帰省中に読んだ本から、個人的な好み(ロジック重視、パズラー大好き)では「人形はなぜ殺される」「りら荘事件」「占星術殺人事件」などに伍して国産ミステリーのオールタイムベストテンに入る大傑作と思っている作品です。

 お盆のプチ同窓会の後、地元のブックオフに寄った際100円の棚で集英社文庫版を発見、(創元推理文庫版を有してるのに)装丁の可愛さに惹かれて購入、敢えて再読する積りは無かったのに、冒頭事件開幕の日付が自分の誕生日、つい運命を感じて?読んでしまった次第。

だれもがポオを愛していた 平石貴樹
 その名もアッシャー家を思わせるボルティモアのアシヤ家で起こる、ポオ作品への"見立て"連続殺人に素人探偵ニッキが挑む、という稚気溢れるパズラー、何より読者への挑戦が嬉しいです。初読時ほどロジックに必然性が感じられず、やや評価は下がりましたが、「アッシャー家の崩壊」の絵解きは本当に見事、そのため評価が甘くなっていたかも。

 間違いなく言えるのは、本作を読む前にポオ「アッシャー家の崩壊」を読んでおかないと、その妙味は半減するってことです。

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