2010年11月21日日曜日

チョン&東フィルの豊麗ブルックナー8番

午前テニス、午後はオーチャードでチョン&東フィルによるブルックナー8番の豊麗な音の奔流を浴び、ミューザへ移動、そこで出会った知人の助けを借りて「チケット求む」作戦を敢行、何とS席(29000円!)をただで下さった方のお陰でコンセルトヘボウの3番を楽しんできたところ、これらの感想は明日また改めて。本当に有難うございました!

<続き>
 この日はまずまずのテニス日和、午前中は久我山で練習、気温は平年より高いとはいえ、日が翳ると寒かったです。

 午後は渋谷へ出てオーチャードへ、チョンの振るブルックナーです。オーチャードホールでブルックナーと言えば、チェリビダッゲ&シュトゥットガルト放響(ミュンヘンフィルだったかも)で聴いた8番、これが初めてのブルックナーで(たぶん)初めてのオーチャード、3階最後列だったのに、壮絶な音の大伽藍にただただ圧倒されました。音のスケールは先日書いたオーマンディ&フィラデルフィア、ショルティ&シカゴ響に続くもので、しばらくはオーチャードが音の飛んでこないホールだと知らなかった程(笑)です。

11月21日(土) オーチャードホール
 チョン・ミュンフン指揮東フィル ブルックナー Sym8番
Hrが左奥に9本(うち4本ワーグナーチューバ持ち替え)、チョンは標準かやや速めのテンポ、終楽章では少しケレン味ある表現が増えた感はありましたが、基本は余り細工せず一筆書きでどんどん進む印象、最初からオケの鳴りが尋常で無く、これで持つの?と思ってましたが、終楽章になっても衰え知らず、Tpなどコーダの吹きっぷりは壮絶、弦も本数が多め(弦バス12本!)なのかピラミッド型サウンドで分厚い響き、東フィルでこれだけデカイ音を聴いたのは初めてにして、オーチャード3階最後列で音の奔流に呑み込まれるのもチェリ以来の体験でした。ただ豊麗な反面、縦の揃いなどは悪く透明感は低め、ともあれ、ブルックナー好きは眉をひそめそうですが、個人的には大満足の豪演でした。あと第3楽章冒頭、弦バスだけ一瞬先に出るサウンドが印象的。

 サントリーで同じ公演(19日)を聴いた知人によるとそれ程の鳴りではなかったとのこと、ホールによって変えているのか、席位置にもよるのか、はたまた自分の耳が壊れているのか…。

 この後、ヤンソンス6コンセルトヘボウの3番を現地入手すべくミューザへ、この続きは次の記事で。

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