2011年8月24日水曜日

泡妻式ロンド、フーガ、或いはカノン - 泡坂妻夫「死者の輪舞」


 むむぅ、拙攻による負けはいつものことだからまあいいとして、ブラゼル離脱は痛いかも。

 そこそこ晴れて、青空と雲の感じも夏っぽさが少し戻り、気温も最高32度台と実に6日振りの真夏日、何より夜になっても残るムッとした熱気が夏の復活を感じさせます。

 夏の後半戦開始を告げるツクツクボウシの声を、地元では今季初めて耳にしました。

 本日も昨日に続き、帰省時に実家の本棚で見つけた泡坂妻夫作品から、「猫女」と同じ頃、中期?の長編です。

死者の輪舞 泡坂妻夫
 次々と起きる一見無関係な殺人、その謎に新人とベテランの刑事コンビが挑みます。ミッシングリンクものとして秀逸なだけでなく、全体の構図が明らかになった終盤になっても予断を許さない展開はさすが、伏線も大胆、個性的な登場人物の多い泡妻作品の中でも、海方刑事の濃いキャラは特筆もの、そして著者の某初期長編を読んでいる人向けのサービスまであり。

 この海方のキャラに愛着を覚えたのか、はたまた読者に好評だったのか、5年後に「毒薬の輪舞」で再登場させます、これも買った記憶があるような、気が、するんですが、探しても、見当たらない…。

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