2007年7月10日火曜日

インバル&フィルハーモニアの9番

 あれえ、海外出張から帰ってきた同僚に「ツール・ド・フランスに出会った」と言われ初めてツールが開幕してるのを知りました。地上波は勿論のこと、今年はYahoo動画も無いのか…(涙)。

 それに引き換え、南米選手権は準々決勝から地上波放送、日テレを見直しました。しかしテベスやアイマールがベンチスタートとはさすがアルゼンチン。我がセレソンは予選2位通過なのに楽な組み合わせになってラッキー。

 小雨の混じる梅雨空で気温も低め、今夜はインバルのマーラーシリーズの掉尾を飾る9番です。

7月10日(火) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮フィルハーモニア管 マーラー Sym9番
比較的淡々とした開始、曲自体が複雑なためかアクの強い表現もやや少なめな印象、それでも昨日同様オケが着いてこられず乱れる部分がちらほら(特に第1楽章)、ただ乱れても委細構わず速めのテンポでグイグイ進むインバルはさすがの貫禄。過去3日間でもかなり吹きまくっていたHr(6本)が今夜はそれを上回る凄い吹きっぷり、相変わらずTpとTbが全開にならないこともあり、至るところで完全にオケを制圧、これだけHrが鳴る9番は未曾有の体験です。お互いの齟齬も第3楽章後半の一気呵成の追い込みでだいぶ解消し、終楽章前半は弦もかなり鳴ってグイグイ進行、後半クライマックスもHrの咆哮中心に盛り上がった後、終結部に来て極端にスローダウン、以前もこんなだったっけ?指揮も分かりにくくなり、昨日の第4楽章のことがあるのでかなりスリリング、でも(たぶん)破綻無く消え入るように終わりました。黙祷時間は10数秒、勿論アンコールは無し。ここ数日と同様、インバルの意図が上手くいったりいかなかったり、という感じではありましたが、オケの地力ゆえか鳴るところはしっかり鳴ったのでほぼ満足です。

 一緒に聴いた友人は「却って即興的な所が良い」と言ってました。

 「下品」「やり過ぎ」と感じる人もいるかとは思いますが、今回のインバル&フィルハーモニア、私的MVPはピッチのずれも音の割れも構わずブイブイ飛ばしたHrとティンパニです。

(以下自分用の覚え書き)

夕方5時3分、東京行きバス乗り場前、再会。

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