2007年7月9日月曜日

インバル&フィルハーモニアの5番

 昨夜のウィンブルドン男子決勝の激戦、テニス史上に残るハイレベルの争いでした。フェデラーが凄いのは当然として、ナダルのコートカバーリングとパスの凄さは往年のボルグを思わせ、当時と今のスピードの違いを考えると恐ろしい限り。またファイナルセット前半のフェデラーの危機的状況はボルグ5連覇の時のファイナルセットとそっくり。

 昨夜はF1に加えサッカー南米選手権もあったので、スポーツニュースをチェックし切れませんでしたが、阪神またうっかり勝った模様。

 今日はまずまずの晴れ、気温はまたも低め、これからインバルのマーラー第3夜、例によって感想はまた後で。

<続き>
 戻りました。少し冷え込んできた気がします。インバルの5番、このアルツハイマー脳が記憶するだけでも過去3度(フランクフルト放響×2、ベルリン響)は聴いてますが、それに比べるとスケールは大きい代わり、一番表現の統一が取れていない演奏だった気がします。

7月9日(月) 芸術劇場
 エリアフ・インバル指揮フィルハーモニア管 マーラー 亡き子をしのぶ歌、Sym5番
1曲目はリュッケルトだと勘違いしていたせいもあってピンと来ない感じ。そして5番、基本的には1、2番と同様、随所にお得意のクセのある表情付け、ただ上手く表現出来ていない部分もあり、オケの調子も今ひとつで、3日間では一番粗さの目立つ演奏でした。良くも悪くも印象深かったのは第4楽章、速めのテンポを基調として揺れる棒にオケが何度か混乱し、気のせいか後半コンマスのアクションが大きくなったのがご愛嬌、また内声を重視した表現が上手くいった箇所は魅力的でした。Tpソロはぼちぼち(期待値よりは低め)、Hrソロはそれなり(音を割った表現とタンギングの使い方に個性)、ティンパニは今日も目立ち(過ぎ?)、弦は先週よりやや伸びに欠ける気もしましたが、席位置のせいかも。ともあれ、終楽章クライマックスでは(全開の半歩くらい手前ながら)ブラスが開放され、弦もそれに消されず頑張って壮大な響きが聴けてそれなりに満足。アンコールは無し。

 インバルの唸り声(歌う声?)が前より大きくなっていると感じるのは気のせいでしょうか?

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