2008年8月24日日曜日

アシュケナージ&EUユース、弩級の2番

 昨夜のキューバvs.韓国は決勝に相応しいシビれる展開、特に9回2死の退場劇の後、騒然とした中に登場したバッテリー両名の肝の据わり具合は尋常じゃなかったです。

 予報ほど気温が上がらず25度程度、雨がちだったので午前は練習をやめてマラソン観戦、夏マラソンで高速レースになるのを初めて見てビックリ、アフリカ勢が主導権を握るところといい、まるで1万メートルみたい。

 午後はコンサートで横浜へ、音の悪い県民ホール、そして過去何度も聴いて感心したことの無いアシュケナージのマーラー、なんですがユースオケゆえチケットが安いのが魅力。

8月24日(日) 神奈川県民ホール
 ウラディーミル・アシュケナージ指揮EUユース・オーケストラ マーラー Sym2番
まず巨大編成に驚き、弦だけでざっと90余名、左右の張り出し部分まで舞台を広げて乗ってます。木管は全て4、5管、金管もやや多め(Hr7,Tp6,Tb4)。最初にまず両国国歌をオケ演奏、EUの国歌(?)は何とベートーヴェン第9「歓喜の歌」でした。そしてマーラー、100名近い弦奏者が皆一所懸命弾くため冒頭からボリューム満点、また管楽器も皆達者、しかもフレージングなど表現を統一していて鮮やか。TpとTbのトップは美音でハイトーンも完璧。そしてコンミスのソロがとても表情豊かでチャーミング、彼女率いる弦セクションの第2楽章後半での歌い回しもチャーミングでした。アシュケナージの解釈はいつもの通り熱過ぎず寒過ぎず中途半端な印象、途中それなりに色々ありましたが、オケの響きの充実度で十分満足、特にバンダも加わりHr11本となったクライマックスでは東京音大の合唱も頑張って、(ホールの音の悪さを考慮すると)同曲過去最高クラスの迫力にして壮大な響きでした。

 舞台裏のバンダは日本勢(たぶん学生)、でもよく見ると、またトカレフさんが交じってました。

 神奈川県民ホールが音で一杯になるのは初めての体験、お買い得のコンサートでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿