2010年6月16日水曜日

ハーディング&スウェーデン放響のドン・ファン、巨人

ブラジル予定通り白星発進! ただ(地上波放送が無かったので何とも言えませんが)北朝鮮に苦戦したっぽいのがやや不安、それより同組の他2チーム、ポルトガルがそこそこ強いのはいいとして、コートジボワールが想像よりずっと強い(同僚に言わせると「当たり前」らしい)こと、南アもそうですが、アフリカ勢に組織と戦術を整えられると厄介です。

 昨夜降り出した雨も昼前にはあがり、昨日以上の気温(あと0.3度で真夏日)と湿度の典型的梅雨の晴れ間、雲の感じも夏っぽくなり、最低気温が20度を超えたのも今年初めて。

 本日は大嫌いな職場の定期健康診断、血は抜かれるわ、放射線を浴びせられるわ(でも胃レントゲンは拒否)、採便を2度も強要されるわ(2日間余り食べてないため出ない…)と、いつも精神的ダメージによる弊害の方が大きい気がしますが、これを機に1kgのダイエットに成功! ただ身長が1cmも縮んだのはショック(涙)。

 今年はマーラーイヤーのせいか、同じ日に聴きたいマーラーが重なることが多い(2010/3/4など)のですが、今日はその最たるもの、ハーディング&スウェーデン放響の1番、インバル&都響の2番、アシュケナージ&N響の6番、と3つも重なってます。休日中心のアマオケならままあることですが、平日プロオケを3つもぶつけるのは勘弁して欲しいです。

 そして重なる日の方がチケットを入手しやすいのが道理で、実は上記3公演全て同じ16日を入手(大半はボケのせい…)、結局インバルは知人に譲り、アシュケナージは翌日へと振替手続きをして、ハーディングに参戦となりました。

6月16日(水) オペラシティ
 ダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放響 モーツァルト ドン・ジョヴァンニ、R.シュトラウス ドン・ファン、マーラー Sym1番
 最初のモーツァルトではバルブの無いナチュラルTpを使用、連れによるとこの曲だけノンヴィヴラート奏法だったとのこと、次のRシュトラウス、オケはTp、Tbを右奥にまとめる対向配置、ハーディングはややゆっくり目のテンポをベースにいつもの滑らかな棒で微妙に揺らしつつロマンティックな表現、Hrが美しかったです。座席が1stVnがかぶるL側だったせいかもしれませんが、オケは弦がやや線が細い印象、木管はそれなりに堅実で、金管もなかなか、特にTpトップとHrトップは美音でした。
 後半はマーラー、R.シュトラウスでもそうでしたが、ハーディングは弱音をかなり抑える表現、そして細かい緩急の変化は勿論増加、第2楽章のアク強めの表現など、それなりにマーラーっぽさを演出してましたが極端なレベルでは無し、第3楽章冒頭の弦バスはソロではなくて全体で演奏する新全集版(来日オケでは初めて!)、終楽章のブラスもバランスを崩す一歩手前の鳴りでまずまずの迫力でした。アンコールは珍しくも「トリスタンとイゾルデ」"愛の死"、各動機を明確にしつつも情感豊かに歌い、特にラストは歌劇を5時間やった後の如き名残惜しさを感じさせる余韻嫋々、素晴らしい選曲でした。

 オペラシティの3階L2列は舞台左半分がブラインド、Hrや弦バス、チェロ、1stVnは見えず、ハーディングすら乗り出さないと見えない始末、よって第3楽章冒頭の弦バスが全員だったか一部だったか、Hrが起立したかどうか、補助のTp、Tbを使ったかどうか(Tbが大人しめに吹いているような音はしてた気が…)等々不明、コンマスだと思っていたらいつの間にか隣と交替してコンミスになっていた(たぶん)ことにも終わりまで気付かなかった位、ただTp,Tbはよく見えたので、終楽章中盤のミュート着脱の早業が必要なファンファーレでは、ミュート時最後の1音だけサボる、という新ワザ?を見ることが出来ました。

 終演後も熱気の残る夜の街はもう夏の夜の趣でした。明日はアシュケナージ&N響の6番です!

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