2010年10月30日土曜日

ギャルドのローマ3部作は包容力サウンド

夕方家に帰って日本シリーズを観ようとしたら、あれ?やってない…、バレーはやってるのに…、台風で中止?いやいや、試合はやってる筈です。日本シリーズを放送しないとは世も末ですねぇ、って言ってる時点で時代遅れなのか…。

 台風14号の接近で朝から雨、気温は終日11-13度台と低め、当然テニスは中止、午後のギャルドは今年最大期待のコンサートゆえ早めに家を出ました。

 案の定東海道線が途中で停まってしまい、京浜東北でちまちまと横浜へ向かうことに、ただ都心や横浜での風雨は「これで停まるのかぁ?」って程度でしたけれど。

 ギャルドと言えば、自分の世代で吹奏楽をやった者にとっては伝説の存在、それなのにこれまで聴く機会に恵まれず、ただ今回はローマ3部作とあって、半年前から期待で胸がはちきれそうでした。

10月30日(土) みなとみらいホール
 フランソワ・ブーランジェ指揮パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団 レスピーギ ローマの祭、噴水、松
さすが音合わせの最初の音はB、軍楽隊っぽいユニフォームに身を包み、女性団員もチラホラ、編成は管がオケの3管と同じ形に並び、弦の位置にクラ、Sax、ユーホ、弦バスとチューバが並びます。つまりクラやチューバはそれぞれ全く別の役割で2箇所ずついる訳です。最初の祭のバンダは(たぶん)舞台上左奥、Hrが不安定でクラも粗く、想像より大雑把な印象、ブーランジェのストレートな棒の下、音場のスケール感はありましたが、ビックリする程の音量にはならず。
 休憩を挟んで噴水ではトレヴィが雄大、そして期待の松、カタコンブのTpソロはオルガンの右脇、ジャニコロの終わりで楽音が消えた後もパーカッションの3,4名が鳥笛を吹き続けるうちに照明が落ちる趣向、その間に音大生っぽいバンダがオルガン両脇に入場、何と左にコルネット8本!右にユーホ2本とテナーホルン(かアルトホルン)3本、アッピアではさすがに本日最大の音響が聴けましたが、あくまで柔らかく包み込むようなサウンドで、風圧を感じるタイプではありませんでした。アンコールはまず熊蜂の飛行を軽妙に、そしてファランドールを豪快に。

 これまで聴いたオケの最大音量はオーマンディ&フィラデルフィアの「火の鳥」、次はショルティ&シカゴの「展覧会の絵」、前者は包み込み頭を飽和する様な包容力、後者は痛みを感じる程の風圧、というイメージでしたが、ギャルドは前者に近いタイプの印象、ただ期待よりは一回り音場が小さく、「文化会館の壁が揺れた」と言われた'61年の松はもっとデカい音を出していたのでは、と少し残念。

 富商の松の感動再び、とはゆきませんでした、でも11月6日にもう1公演あります。

 明日はアマオケでマーラーの予定です。

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