2010年10月15日金曜日

ミチオ流青春小説、第2弾は冬なのでややダーク - 道尾秀介「ラットマン」

 凱旋門賞で頭差の2着!って凄いです、ナカヤマフェスタ、でも恥ずかしながら知りませんでした、この馬。

 爽やかな秋晴れ、気温は高めでほぼ2週間振りの夏日、気持ちよく壁打ちしたのも久々な気がします。

 構内ではキンモクセイの香りはますますぎつくなり、いつの間にか栗のイガが割れて実が落ちてますが、紫のムクゲ(フヨウ?)は変わらず新たな花を咲かせています。 

 本日は出張中に読んだ本から、この夏の課題図書である道尾作品もこれで7作め、これが文庫化されている最新の作品なら一区切りです。

ラットマン 道尾秀介
 前作「ソロモンの犬」と同様ベースは青春小説ながらトーンは暗め、心の傷を持つ主人公とその周りで起きる(起きた)2つの死を巡り倒叙物のテイストを出しつつも謎を残し、最後に霧が晴れます。それなりに鮮やな反転こそありますが、伏線の内容・有無など本格ミステリー的にはここまでの7作では1番落ちる印象、反面読み物としては一番シンプルにまとまっているので、一般に受け入れられるのは本作か。

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