2011年12月12日月曜日

インバル&都響のシンフォニックなショスタコーヴィチ5番

 フィギュアスケートGPファイナルを一気に録画視聴、女子は低調でしたが男子はぼちぼち、P.チャンのSPでの4回転+3回転コンビネーションがクリーンだったのが印象的、直後に壁に激突しちゃったけど。

 朝はマイナス2度弱とやや低め、快晴の日中は14度とやや高め、と昨日に続き冬型の典型、宿舎の前は銀杏の葉っぱが散って黄色い絨毯の趣です。

 夜は東京に出てコンサート、聴いたのは年末から来年にかけ連続してショスタコーヴィチを採り上げるインバル&都響の第1弾、5番です。

 インバルはほぼマーラーしか聴かないのでこのコンビのショスタコは1回きり、以前に11番を聴いただけで、迫力はありましたが、普通にやれば十分凄い曲なので、他と比べてどうか当時はよく判らず。実演で100回近く聴いている5番だとどう聴こえるかが楽しみです。

12月12日(月) 東京文化会館
 エリアフ・インバル指揮都響 ショスタコーヴィチ チェロ協2番、Sym5番
 前半のVc協2番はHrの活躍が印象的、晩年の曲らしく最後はチャカポコ、ソリストは4階まで音がビンビン来たガブリエル・リプキン、ただ40分は長かったです。後半はお目当て5番、インバルは時にテンポを揺らしたり個性的な表現を交えたりしつつも速めテンポ基調にメリハリくっきりの音作り、曲の背景はともかく後期ロマン派延長上の古典作としてシンフォニックな表現をしている印象、オケは弦がシャープでかつ分厚さもあり、木管ソロはどれも達者、金管もややベタ吹き気味でなかなかの鳴りで特に第1楽章中盤のクライマックスが豪快、一番テンポを揺らして個性的だった第2楽章の中間部、VnとFlのソロそれぞれの最後の合いの手(VlaとFg)を異様に強調していたのが印象的、第3楽章からアタッカで入った終楽章、前半の加速がそこそこ激しく、緩徐部で弦がうねり、コーダもやや速めのテンポで一気呵成でした。

 個人的注目の第1楽章後半Hrの難所ソロの事前休憩、今回もしっかり休んで無難にハイトーンをこなしてましたが、興味深かったのはそのソロの時だけ楽器を持ち替えたこと、ただ遠目には楽器の違いは皆目分からず。

 開演前「指揮者が棒を下ろすまでは拍手はやめて!」という旨の場内アナウンスがあったにも拘らず、チェロ協の最後の1音が鳴っている間に、同じ場所・複数の人から拍手が起こったのには確信犯的なものを感じました。後半の前にも再度、同内容の場内アナウンスがあり、それでも5番ラストも大音量が鳴っているうちに同じ場所から拍手が起き、インバルははなっから諦めている感じですぐ指揮棒を下ろしてました。

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