2005年3月15日火曜日

インバル&ベルリン響の5番

 今夜はインバル&ベルリン響のマーラー第2弾、5番です。ホルンのトップが上手だったので楽しみです。例によって記事だけ作り、帰ってから書き込みます。

 戻りました。期待のホルンは空振りで、9番と比べ一長一短はありましたが、よりインバルらしさは出た演奏でした。

3月15日(火) サントリーホール
 エリアフ・インバル指揮ベルリン響 マーラーSym5番ほか
インバル独特の少しアクのある音のバランスは先週と同様で、それに加え、9番の際にはそれほど細かく揺らした印象が無かったテンポを、今日の5番ではかなり細かく指示を出して動かしていました。指揮ぶりもずっと生き生きしていた気がします。そう云えば9番の時、楽章間は指揮台を降りて椅子に座って休んでいましたので、体調が悪かったのかもしれません。ただ、やりたい放題やっていたせいで、よりインバルらしさは出たものの、その分完成度は今一つでした。フランクフルト放響との演奏を覚えている人は演奏精度の点で物足りなさを感じると思います。9番でトップを吹いたホルンの若者に個人的に注目していたのですが、残念ながら5番では3rdあたりを吹いており、線の細い音の別の奏者がトップで、ソロもパート全体としても冴えませんでした。表現の幅と細やかさでは今日の5番、木管・ホルンの出来と弦セクションの響きでは9番の方がよかったと思います。オケの機能性には相変わらず不満が残るにせよ、最近少なくなってきたアクの強いマーラーが聴けて面白かったです。

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