2005年10月4日火曜日

微温のマーラー - シニク&テジョン・フィル マーラー1番

 今年の秋は気が早いらしく、銀杏のくさーい匂いやキンモクセイの甘過ぎる香りがもう漂ってます。本日は小雨混じりの一日、気温も昨日より更に下がり20度足らず。

 今週はこの時期恒例のアジア・オーケストラ・ウィーク。1000円でアジア各国のオケが聴けるので、例年2、3回は聴きに行くのですが、今年はお気に入りの曲がメインだったのは今日の1公演だけでした。

10月4日(火) オペラシティ
 ハム・シニク指揮テジョン・フィルハーモニック響 メンデルスゾーン Vn協奏曲 マーラー Sym1番
指揮のシニクはこの韓国第3の都市(?)テジョンのオケの音楽監督、彼のマーラーは第1楽章は淡々と進む感じでしたが、第2楽章以降、特に終楽章では部分的に個性的な表情もありました。が、全体的にはやや中途半端な印象で、クライマックスの盛り上がりもそれなりでした。オケも皆それなりの技量があるようですが、マーラーの語法に馴染めない、若しくは共感できないのか、温度が低めの演奏。特に弦セクションは音程の確かさからすると、もっと音が伸びてきてもいい筈なのに生彩がありませんでした。オケに火を点けるような指揮者だと、全く違う音が出てきそうな気もします。アンコールは韓国民謡「アリラン」でした。

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