2006年6月25日日曜日

伝説の始まり? - クリスチャン・ヤルヴィ&東フィル 弦楽のためのアダージョ、火の鳥

 昨夜コンサートから帰って、W杯決勝T2試合、F1予選、NBAダイジェストと観るものが多すぎて徹夜。朝方力尽き、午前中は3時間ほど寝てしまいました。

 昼前に復活し、今日もコンサートへ出陣。ヤルヴィ家の次男。どんな指揮をするか楽しみです。

6月25日(日) オーチャードホール
 クリスチャン・ヤルヴィ指揮東京フィル バーバー 弦楽のためのアダージョ、コープランド Cl協奏曲、ストラヴィンスキー 「火の鳥」<全曲>
 オープニングのバーバーが白眉、非常に遅いテンポで繊細に一音一音重ねてゆく演奏で「おいおい、マーラー9番の終楽章かよ!」と突っ込んでしまう程。東フィルの弦にもう少し音の潤いと音程の正確さがあれば、伝説の演奏になっていたと思います。
 次のコープランド、ソリストのストルツマンは落ち着きの無い物腰と妙に深いお辞儀が印象的。勿論演奏は最初の一音からその存在感は凄かったです。鳴り止まぬ拍手に応え、練習曲っぽいアンコールを奏してくれました。
 そしてメインの「火の鳥」全曲。これもppへのこだわりを感じるなかなかの演奏でしたが、前半の叙情性、中盤からラストの迫力、ともにそれなりで、バーバーに比べると凄さは感じませんでした。音色の変化が少し乏しかった気もします。また個人的には、バンダのTpを舞台裏に置いたせいでクライマックスのハイトーンが全く聴こえず、原典版特有の壮大な響きが聴けなかったところが大いに不満でした。

 ともあれ、只者ならぬ指揮者だと感じさせられました。木曜の「展覧会」も楽しみです。その前に今夜もW杯にF1にと大忙しです。

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