2011年2月16日水曜日

ゲルギエフ&マリンスキー歌劇場のロシアンプロ

 朝は冷え込んで2週間振りのマイナス5度割れ、よく晴れた日中は9日振りの10度超え、ただ昼休みに出たテニスコートの日陰は氷でカチンカチンでした。

 夜はゲルギエフ週間の3日目、オールロシアンプロです。メインのショスタコ5番は5年前にも同じコンビの演奏をミューザで聴いてます。

2月16日(水) みなとみらいホール
 ワレリー・ゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇管・合唱団 1812年、「ムラーダ」"貴族達の行進"、「ボリス・ゴドゥノフ」"戴冠式の場"、「イーゴリ公」より、ショスタコーヴィチ Sym5番
 昨日同様合唱がオケの後方に位置、金管は昨日程端っこではありませんが右寄りに位置、1812年の冒頭では弦が本数が少ない割におやと思わせるふくよかな響き、ただブラスは終始抑えめ、唯一頂点時の1stTpのハイトーンだけ1発目立たせていた程度、大砲は1台目と反対側に置いた2台目のバスドラで代用、合唱はいつ入るの?と思っていたら終わりまで参加せず、どうやら通常版に当日変更になったらしい。続く3曲は男性独唱2名と合唱が適宜参加、合唱が60人程度なのに迫力がハンパ無く、この合唱でマーラー8番をやったら凄いだろうな、と思ってしまう程で、この3曲が本日の白眉。だったん人のラストは未体験の速さ、そして最後の1音では1stTpが上方60度くらいベルアップしてハイトーンを吹く演出(ジャズバンドでよくやるアクション)がお茶目でした。
 後半のショスタコになり合唱がハケたせいかTpとTbが最後列にずらっと本来の並び、ゲルギエフは1度も手を下ろさず4楽章続けて演奏、構えず粘らず速めのテンポは5年前と同じ、ただ緩徐部の速さとテンポの揺らしは前より激しくなった印象(特に第1楽章第2主題などびっくりのスピード)で、オケが付ききれない部分もしばしば、ブラスはアシ無しの最少本数(Tp3,Hr4)、第1楽章など腹8分目どころか6分目くらいの抑えた吹きっぷり、やや雑だった第1楽章後半のHrソロは直前休憩無し、第3楽章の木管ソロはなかなか、ブラスは終楽章ですら8分程度の吹きっぷりでがっかり、アンコールも無くて2度がっかり。オケは縦の線が余り揃わず、それが前半は音色の豊潤さで気にならなかったのに、後半は耳慣れた曲のせいか雑に感じてしまいました。

 5年前の5番との比較ではオケの音は良くなった印象ですが、連日のハードスケジュールが影響してるのか演奏自体は大雑把で迫力も減じた感じです。

 あと見落としただけかもしれませんが、昨日と今日の2公演でゲルギーは1度も指揮棒を手にしなかった気がします。5年前の日記を見ると、同じショスタコ5番でも棒を使っていた模様、使用頻度が減っているんでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿