2012年7月11日水曜日

第4作は最終作への序奏 - 高木彬光「現代夜討曽我」

漸く泥沼の6連敗から脱出、お帰り藤川!

 朝は20度弱とほぼ平年、よく晴れた日中は30度台と連日の真夏日、ただ昼前から急に風が出て、昼休み壁打ち時の比較では台風の日より強かったです。

 本日は先日読んだ本から、墨野隴人シリーズの第4作です。本シリーズを全作揃えて一気に読破、と思い立ち、最初の3作「黄金の鍵」「一、二、三 - 死」「大東京四谷怪談」と読んだのは1年半も前のこと、ところが高木彬光と言えば角川文庫、と思って角川しか揃えておらず、光文社文庫からしか出ていない第4作が手元に無いことを知りその計画は頓挫、先日やっとその第4作を100円棚で発見し、1年半ブランク空けてのプロジェクト再開となった次第。

 ただ、著者自身このシリーズを一気に完成させる積りが、脳梗塞で倒れるなど諸般の事情で第4作が出るまで10年以上ブランクが空いたとのこと(それで版元が違うのか!)、当方もその歴史を10分の1スケールで辿った、ってことか。

現代夜討曽我 高木彬光
 主人公の未亡人の周りで今回起きるのは、表題の仇討ち物語をなぞるかのような謎の脅迫状とそれに続いて起こる殺人、例によって墨野隴人が(過去3作と比べると積極的でないながら)謎を解いてくれます。伏線がおおらかで犯人が読まれやすいのが難点ですが、次の最終作「仮面よ、さらば」とも密接に関連する内容ゆえ、シリーズ中では必読かも。

 ツールは今日からアルプスステージ、今年も夜の公園でネット観戦する予定です。

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