この日はアマオケマーラーのハシゴ、練馬で高田馬場管の豪快な6番を聴いた後は、多摩に移動しての準メルクル指揮する国立音大オケの2番、メルクルはこの国立音大でマーラーを継続的にやっている模様で、確か数年前に海外出張で3番を聴けず口惜しかった記憶あり、またメルクルのマーラーと言えばN響との1番が一昨年14回聴いた1番の中ではベストだっただけに期待です。
国立音大の講堂に行くのはかなり久し振り、玉川上水で降りれば道は思い出すだろう、と降りてから記憶の道を辿ると、すれ違う女性が皆さんぬけるような色白、「やっぱ音大生はコート上にいる連中とは違うな」と自分のルートの正しさを確信、ところが着いた!と思った場所には講堂っぽく無いビル、しかも「拓大」の看板が!
えっ!道間違えた?開演まで余り時間無いのに…、とパニックになって駅まで戻りコンビニで地図確認、何のことは無い、その拓大(一高)のビルの向こう側が目指す講堂でした(笑)。
ホールに着くとオルガンが轟然と鳴っていて丁度曲が終わるところ、しまった!そう言やここはいつも(自慢の)パイプオルガンによるプレ・コンサートがあるんだった…。
7月16日(月・祝) 国立音大講堂
準メルクル指揮国立音大オーケストラ マーラー Sym2番
予定開演時刻から10分遅れで合唱(概算150名)と一緒に揃ったオケ、弦の前のプルトには明らかに先生っぽい人も、メルクルは冒頭の低弦の旋律からいきなり独特の節回し、その後も独特の表現そこかしこ、またやや速め基調のテンポの中、速い部分では笑っちゃう位速い箇所も、メルクルってこんなに個性派だったっけ?と驚き。第1楽章後は余り間を取らず、寧ろ第2楽章後に独唱者入場と音合わせで2-3分の間、第2楽章では先日のモーニングフィル(2012/5/7)と同じくギターっぽく横抱えでのピッツィカート、第2、3楽章ではリズムの刻みの鋭さが印象的、そして終楽章、荒野の呼び声はHr2本が舞台右袖、残り2-3本が左方舞台裏と分ける趣向、極め付けは前半の盛り上がり、"復活"主題のコラールを独特の歌い回しでやった後のパーカッションによる激烈クレッシェンド、シュテンツ&N響の50秒!には及ばないにせよ、たっぷり30秒!掛けてました(自分の経験では第2位の長さ)。バンダが加わりTp11本(加わった4本は起立)、Hr11本となった終幕はそれに相応しいブラスの鳴りで合唱、オルガンと併せ壮大な音響、そして最後の1音は長ーく伸ばして(個人的には最長記録)ジャン!
パイプオルガン最上部に配されたガラス窓っぽい部分が演奏の具合で?何度も動き、その度に光の反射が目に届いてスクリャービンっぽい怪しい効果(笑)を出していました。
実演で聴いたN響との1番やFMで少しだけ聴いたN響との2番では、そんなに個性的な印象は無かったのでビックリ、後でFM録音分をチェックしなければ。
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