2012年7月22日日曜日

戻り梅雨寒のマーラー、とマーラーへのオマージュ - 十束尚宏&市川交響楽団のマーラー1番

あーあ、死者を鞭打つかの様な個人TTチームスカイ勢による1-2フィニッシュ、呆れて声も出ません。

 戻り梅雨の如き曇天&低温は本日も続き、終日20度前後と寒々、午前テニス、午後アマオケと典型的休日。

 気にならない程度の小雨が時折交じる中、麻布でテニスをした後、都営線を乗り継いで本八幡へ、聴いたのは比較的老舗のオケ、このオケでマーラーを聴くのはたぶん2番に続いて4度目位です。

7月22日(日) 市川市文化会館
 十束尚宏指揮市川交響楽団 十束尚宏 交響曲、マーラー Sym1番
前半は十束氏の自作(世界初演!)、彼がアマオケを振って自作を入れるパターンはこれで2度目、3管の大編成オケで2楽章形式の30分強、第1楽章は後期ロマンから現代寄りの響きでおどろおどろしい感じ、第2楽章はより後期ロマン寄りの緩徐楽章、寝呆けながら聴いていると終段になり、マーラー9番終楽章クライマックスの弦だけ残って叫び咽びつつ降下する部分の引用が!ギョッとして覚醒しました。その後間も無く弦だけで消え入るように曲は終結、注意深く聴いていれば「メタモルフォーゼン」みたいに種明かし的な箇所だったんでしょうか。Tpトップが変わった楽器だったのが印象的。
 後半はお目当てマーラー、Tpトップは普通の楽器(でもB管より明らかに短い管)になってます。新版譜とのことで第3楽章冒頭は弦バス10人全員でユニゾン、十束氏は緩徐部分がやや遅めでかつよくテンポを動かす表現、オケは弦がやや不安定でしたが、ブラスはTbを筆頭にまずまずの鳴り、終楽章クライマックスではHr7本が楽譜通り起立し、Tpも最後は3rd、4thが頑張ってまずまずの大団円、アンコールは無し。

 個人的注目の終楽章ミュート早業ファンファーレ、Tpは1人でこなし、Tbはミュート最後の1音を2ndに託すパターンでした。

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