2013年12月20日金曜日

構成が冴えるフレンチミステリー - ティエリー・ジョンケ「私が、生きる肌」 (「蜘蛛の微笑」改題) 

 先日気になったニュース: 伏見稲荷のぼや、カラスが原因!
カラスは何とロウソクが好物!で、しかも火を怖がらないので咥えていったものが火元とのこと、また食べるのは石油からできている洋ロウソクじゃなくて、植物性の油脂分のある和ロウソクらしく、同様の理由から石鹸も(モノにより)好物らしい。

 昨夜、マイオールタイムベスト級映画「スティング」のサントラ、しかも"ソラス"をBGMに使っているところが気に入っている「独身貴族」のラスト2話を一気視聴、「僕の生きる道」第2シーズン(「僕と彼女と彼女の生きる道」)の"親子"再会にはニヤリ。

 昨日に続きほぼ終日の雨、朝の最低4度台、昼の最高7度台と日較差更に小さめ、元々雨の少ない12月の関東で3日連続しての雨は珍しく、この3日間でひと月分降った印象、週末に増えた1kgは漸くほぼ解消。

 今日も昼休みに入った頃は上がっていたので壁打ちに出ようと思ったんですが、昨日のことがあるので試しに5分待ってみたら、案の定降り始めました、危ない、危ない。

 その後本降りを挟み夕方漸く雲に切れ目、真っ赤な夕焼けの光が富士山のシルエットから平行に射し込んできました。しかも雨が上がって気温ぐっと降下してます。

 本日は昨日読んだ本から、先日の「追撃の森」に続き昨年発行の作品、と思って手に取ったんですが、実はアルモドバルによる映画版の公開を機にタイトルも「蜘蛛の微笑」から映画と同じに改題し新装版として昨年出たもので、初出時は2004年、その年の「このミス」13位にランクインした、文庫200頁に満たない中篇程度の作品。

私が、生きる肌 (「蜘蛛の微笑」改題) ティエリー・ジョンケ
 愛人を苛め抜く形成外科医、逃避行中の強盗犯、捕らえられ監禁された青年、並行して語られる3つの物語が1つに収束する時浮かび上がる構図の妙が冴えるサスペンス、とは言え、サプライズ度はぼちぼち程度、もっと驚かせる趣向を練れるのでは、といった印象も(多分その辺に拘りは無さそう)。

 アルモドバルゆえ相当改変してるとは思いますが、原作の半分でも映像化してるのなら、是非観てみたいところ、勿論ボカシ無しで(笑)。あと映画はともかく本の邦題は原題通り「蜘蛛」か「毒蜘蛛」でいい気がします。

 明日は学生オケでラフマニノフ2番です!

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