2013年12月5日木曜日

処女作にして盛り沢山サスペンス - デイヴィッド・ゴードン「二流小説家」

 西高東低の冬晴れ、朝の最低零度台は平年、日中は15度を超えて連日のポカポカ陽気、昼休みの壁打ちはいつもと違う場所("壁"の向こうじゃなくて、その右隣のビルの屋上)にボールを打ち込み強制終了(涙)。

 12月に入り、そろそろ今年の「このミス」が出る頃かなぁ、と昨日本屋に行ってみました、が見つからず、ただ田舎のことゆえ、まだ発売になってないのか、単に置いてないだけなのかは不明。

 って訳で先日荻窪で100円入手したここ2年の「このミス」第1位作品を続けて読むことに、まずは2011年度の第1位作品、しかも著者の処女作! そして何と世界に先駆けて日本で映画化されたとのこと。

二流小説家 デイヴィッド・ゴードン
 売れない三文小説家が希代の連続殺人鬼に独占取材するチャンスを得たことから不可解な事件に巻き込まれるサスペンス、軽妙な語り口(と翻訳)と細かい章立てが読みやすく、しかもそれが終盤重くなる部分でコントラスト効果を挙げてます。ヒネリやメタっぽい記述などミステリー的にもなかなか、ただ真相に予測が付いた時点で遡って伏線を探しましたが、やや不親切なものだったのが残念、あとしばしば挿入される作中作は必要だったの?って印象。

 表現や女性キャラなど、徹底した男目線による書きっぷり、そこそこエグイ描写もあるので、女性読者には受けなさそう。

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