2014年6月13日金曜日

微妙にトリッキー、ハードボイルド調警察小説 - 逢坂剛「百舌の叫ぶ夜」

 祝!セレソン初戦勝利!!
主催国特権がある?割には難しいグループなので、まず勝てて一安心、マンジュキッチの出場停止がデカかったかも。

 因みに阪神も久々勝利、しかも不必要に"ルーズベルト・ゲーム"にしちゃう展開。

 先週の梅雨入り以降1週間せっせと雨は降り、既に6月ひと月の平年値の倍近い雨量を記録、今日は久々にちゃんと晴れて気温も最高29度台と準真夏日、夜はこちらも久々お月さん、すっかり円くなってます。

 梅雨空の中、先週は研究室の引越しがあり、1km程自宅から遠ざかりました(涙)が、壁打ちも洗濯もまだ昔のキャンパスで実行中。

 今回研究室ごと入った新棟の玄関先では、背の高い夏椿が白い花をポトポト落としていて風情あり。

 今クールのドラマでは「百舌の叫ぶ夜」「BORDER」が重なる時間帯が個人的には悩ましく、前者は映像が凝っていて、後者はストーリーに新味あり、原作未読の「MOZU」を録画しつつ「BORDER」を観てました、特に最終回は渋かったです。

 で録画しておいた「MOZU」を消化すべく、原作を読むことに。ジャンル違いゆえ逢坂作品には接したことなく、最初に読むなら代表作「カディスの赤い星」か"本格ファンも唸る"と噂の「百舌」にしようと思ってました。

 ただちょっと前まで「百舌」は100円棚でよく見かけたのに、ドラマ化の影響か最近とんと見掛けなって入手にてこずり、結局しぶしぶ200円で購入、おまけに何作も続くシリーズでかつその前日譚(「裏切りの日日」)まであると知って驚き!TV版の原作が本作のみであることを祈ります。

百舌の叫ぶ夜 逢坂剛
 都心で起きた爆死事件を巡る陰謀を、公安との確執を含めた警察側や実行犯側?など多視点で描きつつ、時系列にも工夫を凝らして(上手くいってるかどうかは微妙)、クライマックスへと収束します。が最後はややバタバタ感があり、真犯人側の背景をもう少し書き込んだ方より説得力が出た気がします。あとトリッキーさは予想程ではなかった感じ。

 ドラマ版を半分ほど消化、読んでる時「新谷役は絶対綾野剛でしょ!」と思ったのに違ってました。

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