例によって今クールのドラマも「ペテロの葬列」「家族狩り」と未読ミステリー原作ものが複数あって、"積ん録"は溜まる一方、幸い後者は100円本で買い揃えてあったので、手に取ることに。
但しこの文庫版(5冊組)は初出の単行本版('95)から大幅に加筆修正されており、著者によると2004年版と考えて欲しいとのこと。
家族狩り 天童荒太
子供が起こした一家心中(と思える)事件が連続して発生、それを軸とした様々な人間模様がそれぞれ家庭に問題を抱える中年の刑事、女性心理カウンセラー、青年教師の3人の視点から描かれ、やがて恐ろしい真相が浮かび上がるクライムノベル、オリジナル('95年版)と比べると残酷さが薄れ、作者の主張が増えているとのこと。
本作は特に犯人を隠すようには書かれていないのですが、ドラマ版では新たにミスディレクションが追加され、ミステリー度が少し高まっている印象でした、原作者によると「家族狩り」2014年版と考えて欲しいとのこと。
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