2011年11月2日水曜日

ソ連恐怖政治下のネオハードボイルド - トム・ロブ・スミス「チャイルド44」

 朝は6度台と低め、日中は22度弱と高め、構内のサルスベリとムクゲはまだしぶとく頑張って花を付けてます。

 午前中は試合、1回戦で苦手サウスポーにあっさり敗退し、本日のお小遣いは1700円、お昼過ぎには職場復帰し、一昨日届いた実家の柿が昼飯代わり、でも残念ながら少しやわらかくなっちゃってます。

 本日は先日読了した本から、その前に読んだ「クライム・マシン」と"このミス1位"つながりで手に取ったもの、筆者の処女作にして2008年度のこのミス第1位作品です。

チャイルド44 トム・ロブ・スミス
 スターリン恐怖政治下のソ連を舞台に、主人公の捜査官が体制に揉まれながら異常な殺人事件に挑みます。実際の事件を下敷きにしつつ起承転結を整えたプロットはなかなかですが、一番印象に残ったのは事件よりも当時のソ連の社会情勢の厳しさでした(ショスタコーヴィチ!)。その意味"ロシアで発禁"というのもあながち嘘ではないのかも。タイトルの意味が判る部分ではゾクッとしました。

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