朝から雲多く、最低気温も10度台とやや高め、実家の父からもぎたての柿が職場に到着、早速3個食べたらややお腹にもたれて、昼飯は抜き。
午後も気温上がらず最高18度台、夕方近くなってやっと青空がのぞく中、コンサートのため横浜へ、聴いたのはティーレマン&ドレスデンのコンビ。
このコンビ関東では2公演(自分の場合NHKホールは視界に入らない(笑)ので)、メインがブラームスのみなとみらいとブルックナーのサントリー、自分の好み度はマーラーやR.シュトラウスが100ならブルックナーは7-80、ブラームスは10(モーツァルトやベートーヴェンだと0)、よって選択の余地無く買うならサントリー。
最安席9000円!に二の足を踏みつつ、ティーレマンをまだ聴いたことがないので、ヤフオクで入手作戦をずーっと継続、しかしサントリー公演は必ず10000円前後まで値が上がってしまい、結局何と破竹の20連敗!
18連敗した時点でみなとみらい公演が定価割れしていたため、そっちを入手&ネットの掲示板でサントリー公演との交換を募る「わらしべ長者作戦」に変更。(一般的にはブルックナーよりブラームスの方が人気ありそう。)
しかし、4日前になっても交換相手見つからず、人に譲るか行くか迷いつつ同コンビのNHKホール公演のFM生中継を聴いていた月曜日、ブラ1の後のアンコールに何と(編成のかなり違う)リエンツィが! しかも聴いたこともない豪壮な演奏、これなら行く価値あるなあ、と思い演目を再確認、すると前プロのワーグナーはサントリーではトリスタンだけなのに、みなとみらいではそのリエンツィ含め3曲も、サントリーとの交換作戦を即中止し、みなとみらい公演にそのまま参戦決定した次第。
元よりリエンツィはワーグナーの序曲・前奏曲の中で最も苦手な曲、だってワーグナーっぽさが薄く、ロッシーニ?ヴェルディ?って感じの曲調だから、それをあれだけ聴かせるのならタンホイザーなど超期待。
あとブラームスの交響曲を生で聴くのは初体験かも、正当なクラシックファンからお叱りを受けそうですが(笑)。
10月25日(木) みなとみらいホール
クリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン・シュターツカペレ ワーグナー タンホイザー、トリスタン、リエンツィ、ブラームス Sym1番
オケは対向配置でチェロと弦バスは左側、最初はタンホイザー、いきなりティーレマンはテンポを細かく動かし、殆どのフレーズ内でタメを作り、しかも奏者の表情付けまで1音1音指示、と想像以上に細かく、しかもその味付けがかなりあざとく、明らかに楽譜と違う強弱もチラホラ、面白かったです。特に後半の巡礼の合唱が回帰するクライマックスは弦管共に壮大な鳴り、続くトリスタンでも細かい表情付けと独特の強弱は同じ、弦は勿論のこと、前奏曲でのHrの鳴りも見事、締めはリエンツィ、「普通この3曲ならリエンツィが1番先でしょ、1番ショボイ(失礼)曲なんだから」と思ってましたが、FMで聴いた通りの豪快極まりない音響で、参りました!って感じ、3曲ともケレン味たっぷりで、個人的にはこれらの過去最高の演奏でした。
後半ブラームスは不得意科目、しかも人生初!なのでよく判りませんが、たぶん個性的でした。特に終楽章の序奏がピッツィカート部分を筆頭にかなりのあざとさ、しかも序奏から提示部に入る際には長ーいパウゼ。個人的にはコントラファゴットとアルトTbの使用にびっくり!あと第2楽章でのコンマスソロがやたらよく鳴っていたのと、ほぼノンヴィブラートのHrソロがベーター・ダムと全く違うキャラで淋しかったのが印象的。
拍手喝采の中、楽員が大量合流、「リエンツィやっちゃったのに何やるんだろ?」「ローエングリンじゃない?」との知人の読み通りアンコールはローエングリン第3幕序奏、中間部ではテンポ遅く独特な表現、両端部では弦はややお疲れ気味ながらTb中心にブラスは朗々。
オケに関してはハイティンクとの来日時程の美音は感じませんでしたが、ルイージとの時(マーラー2番、英雄の生涯、アルプスSym)よりずっと好みのサウンド、いい誕生日でした。
あざとい点も気に入りましたが、何よりもアンコールを始めるまで、そしてオケ解散まで拍手を余りしなくていい、つまり袖と舞台の出入り回数が少ない点でティーレマンに惚れました。
あと前半で目立つフライング拍手をする不届き者が1名いて、それはRAブロック自分の目の前のマスク男、曲が終わる前にもう両手を顔の前にセットし、タンホイザーでは高らかに鳴り渡った最後の音が響いている間に、トリスタンではティーレマンがまだ棒を上げている間に、ただ一人拍手を開始して周りから眉を顰められてました。でも休憩時にお隣さんから注意されたらしく、その注意への抗議の意味なのか、ブラームスの後では一切拍手をしてませんでした(笑)。
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