2012年10月1日月曜日

ジャッド&ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケのエニグマとシベリウス2番

 10月最初の日は台風一過の晴天、気温も台風が運んだ熱気か午前中に30度を突破!10月に真夏日を記録するのは10年に1度のこと。(←調べてみると過去30年で10月に真夏日になったのは2005/10/2、1998/10/2、1984/10/3の3度でした。)

 部屋の温度も27度まで回復、ただ朝家を出た途端、むせ返るようなキンモクセイの匂い(苦手)、構内では片隅に真っ赤な彼岸花が咲き、台風の風で落ちたのか栗の実が散乱、しかもそれが茶色く熟したのばかり、と驚く程に秋を主張。

 でもツクツクボウシは元気そうに鳴いていて、まだまだ夏、という同志を見つけた気分。

 夕方は早いうちに職場を辞し、サントリーへ、聴いたのは三枝成彰が企画する特別編成のオケ、何年に1度かは聴いてます(前回は2008/9/2)が、在京メジャーの奏者が中心と思われます。

 あと先日(ごく部分的に、ですが)個性的なマーラーを聴かせてくれたジャッドが、どんなシベリウスをやるのかが興味深いところ。

10月1日(月) サントリーホール
 ジェームズ・ジャッド指揮ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ ベルリオーズ ローマの謝肉祭、エルガー エニグマ、シベリウス Sym2番
 最初のベルリオーズは急速な部分では揃いが悪いのかややキレに欠ける印象、ブラスの鳴りもほどほど、続くエルガーでもブラスはぼちぼち程度、しっかり盛り上がったニムロッドでの、最後静かになってチェロを強調したバランスが印象的、オルガンも加わるクライマックスもほどほど程度の音場ながら、最後の1音をぐっとタメで大見得を切ったのが印象的。
 後半シベリウスはテンポ遅めでゆったり伸び伸び歌う解釈、特に第2楽章冒頭の低弦ピッツィカート部分では聴いたことの無いスローテンポ、一方終楽章の再現部へ向かって同じフレーズを繰り返す箇所ではかなり速めのテンポ、弦の鳴りはぼちぼち程度ながら、5本のHrが全体的でいい鳴り、そしてクライマックスのコラールではブラス全体もかなり重厚に鳴ってまずまずの大団円。アンコールはドヴォルザークのスラブ舞曲を闊達に。

 オケのメンバー表を見てもどの程度凄いメンツが集まっているか自分には不明ながら、「日本を代表するオーケストラのコンマスや首席奏者を集めた」と称する割には、いつ聴いてもこのオケ、全体の響き、特に弦にキレや伸び・豊かさに欠ける気がします。

0 件のコメント:

コメントを投稿