2013年6月28日金曜日

桜宮サーガ、近未来編はコン・ゲーム - 海堂尊「夢見る黄金地球儀」

 コンフェデ杯もやっと本番、準決勝以降は地上波放送があり一安心、ただ1日遅れゆえ情報遮断がやや大変、我がセレソンは何とか準決勝クリア、ウルグアイって他の国とやる時はよくショボイ試合するのに、ブラジルとやる時はいつも出来がいいので始末に終えません。

 これでイタリアが空気を読んで負けてくれれば、前回(アメリカが空気読まずスペインに勝つ)、そしてW杯(ブラジル途中自滅)でも実現しなかった夢の決勝が楽しめます、わくわく。

 昨日同様まずまずの晴れ、最低17度強はやや低め、最高25度強はほぼ平年、昼休みに壁打ちする場所の隣にある野球グラウンド、はびこるクローバーをひと月前に一掃した筈なのに、もう復活し半分近くの面積に白い花を咲かせています。

 本日は先日読了本から、著者の形作る"桜宮サーガ"の一角でありながら、得意の医療畑を離れ、ややミステリー色を強めにしたある意味異色作です。

夢見る黄金地球儀 海堂尊
 桜宮水族館に展示されているバブルの遺産たる黄金の地球儀、ある事情からそれを盗む計画を立てる羽目になった主人公一味の活躍が楽しく描かれるクライムコメディ、理系的薀蓄はあれどこれまでの医療的側面は無し、人物造型と語り口の上手さはさすが、ドタバタしながらも終盤それなりに伏線を回収するオチへと収束します。

 お得意の他作品とのリンクは色々あれど、特に「ナイチンゲールの沈黙」との関連深く、しかも(今や作中年代に追いついてしまいましたが)書かれた時点では近未来のお話、その意味で一種の感慨を与える仕掛けになってます。

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