今日は昨日より少し暖かく、ぼちぼちの陽気。この週末、教え子の試合の応援や、テニスの後輩の学園祭などに行きましたが、自分自身の練習は出来ませんでした。
初めて買ったLP(古い)がショスタコーヴィチの5番(バーンスタイン&NYPの旧盤)だったくらいショスタコは好きです。ただ、実演となると1,5,7,10番あたりはそれなりに聴く機会はありますが、11番となると初めてな気がします。アマオケの「ローマの松」を諦めてのショスタコ11番、旧ソ連系オケだけにちょっと楽しみです。
11月27日(日) 芸大奏楽堂
ニコライ・ジャジューラ指揮キエフ国立フィルハーモニー響 チャイコフスキー PC1番、ショスタコーヴィチ Sym11番
前半のソリスト、アリス=紗良・オット(日本語ペラペラ)はスレンダーで麗しいルックスから受ける印象より逞しい音でした。拍手に応え、アンコールとしては大曲のハンガリー狂詩曲第2番を一気に弾いてくれました。ジャジューラの指揮はオーソドックスで端正なもので、細かい指示は余りせず流れに任せる感じ。そのせいか、ショスタコの第1楽章など、音に鋭さや緊張感が欠けている気がしました。ただ、虐殺を表現したとされる第2楽章後半では、一転して響きが鋭くなり凄みが増した感じ。速めのテンポの終楽章も、特にクライマックスになかなかの凄みを感じました。弦セクション(チェロに男性がたった2,3人)はよくまとまってはいるけれどボリュームが無い感じで、それに合わせるように、管セクションもバランスを崩すほどには鳴らさず、常にこじんまりとした音造りでした。その点、旧ソ連というと破天荒なバリバリブラスをイメージしてる自分には、意外であり、少し不満でもありました。アンコールはくるみ割り人形から2曲、チェレスタの活躍する曲と花のワルツ、こちらは少し表現に個性を感じました。
それなりの凄みも感じる演奏でしたが、曲の凄さなのか、演奏の凄さなのか、初めての実演だけに判然としませんでした。爆演タイプと噂のラザレフが日フィル(だったかな?)を振った同曲を聴きに行けばよかったです。
明日はこの秋一番期待している、ヤンソンス&バイエルンのショスタコです。
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