2005年12月19日月曜日

ドミトリエフ&サンクトペテルブルグ響のショスタコーヴィチ5番

 トヨタカップ、申し訳ありませんが勝たせていただきました。シシーニョがあれだけ凄いとは知りませんでした。高年齢化の進むセレソンのサイドバック陣を考えると、W杯制覇には欠かせない人材という気がしてきました。

 最高気温が5度を下回った昨日ほどではありませんが、本日も強い風が吹き荒れる寒い一日。ただ都心は今年初のマイナス気温を記録したようです(冬日と呼ぶらしい。最高気温がマイナスだと真冬日か?)。

 ロシアオケのショスタコーヴィチを聴いてきました。サンクトペテルブルクといっても旧レニングラードフィルとは全く別の楽団、そのせいか会場の入りは半分程度でした。

12月19日(月) サントリーホール
 アレクサンドル・ドミトリエフ指揮サンクトペテルブルグ交響楽団 エグモント序曲、モーツァルト PC21番、ショスタコーヴィチ Sym5番
 前半2曲は守備範囲外でコメント不能ですが、盛大な拍手に応え、盲目のピアニスト梯剛之が演奏してくれたアンコール(モーツァルトの幻想曲?)非常にロマンティックでした。
 ドミトリエフのショスタコーヴィチは、第1楽章など緩徐部分のテンポがかなり速く、逆に速い部分はやや遅め、また終楽章はムラヴィンスキー的なテンポでした。弱音を精妙に聴かせるタイプではなく、ffもそれほど爆発しないので、全体としてはやや平板な印象も。第2楽章の諧謔味、第3楽章の悲しみ、終楽章の空騒ぎ、どれもそれなりでした。ただ期待のロシアンブラスは要所でそれなりにブカブカ吹いてくれました(ラストのハイトーンでTpが力尽きたのは残念。)し、やや音程が怪しかった弦セクションも音量はかなり出てましたから、まずまずの演奏でした。終楽章のコーダへ向けて盛り上がる部分で、指揮で縦のリズムを刻まず、ふにゃふにゃな棒で持っていったのが個性的で印象に残りました。アンコールはグラズノフのバレエ音楽からタイプの異なる2曲、どちらも盛り上がってそれなりに満足の一夜でした。

 オケのロシア訛りも中位で、何を取ってもそれなりの演奏会でした。

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