2009年11月4日水曜日

P.ヤルヴィ&シンシナティのラフマニノフ

 昨夜の日本シリーズ最終回、自らエラーを犯してまで中田との対決を実現させたクルーンのサービス精神&プロ根性?には脱帽です。

 夜空が綺麗だった昨夜は冷え込み、今朝は遂に今季初のマイナス気温を記録、まだ寒い早朝、試合に出かけ知人と当たって爽やかに玉砕、本日のお小遣いは1,700円。

 今夜はこれからヤルヴィ家長男率いるシンシナティ響のコンサート、先週のFM生中継でのコープランド「市民(庶民?)のためのファンファーレ」におけるブラス陣の安定性、および遠くから徐々に近付くかのような効果が見事だったので、ちょっと期待してます。

11月4日(水) サントリーホール
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ響 バーンスタイン ディヴェルティメント、ガーシュイン ラプソディー・イン・ブルー、ラフマニノフ Sym2番
 最初はいかにもバーンスタイン、って感じの楽しい曲、終曲では「星条旗よ永遠なれ」の如くブラスとピッコロが起立。次のガーシュインでは(ヤルヴィと同じく)禿頭のソロClが存在感、TpとTbもお洒落、銀髪がカッコよかったソリスト、クリスチャン・ツィンメルマンは勢い任せな感じ、盛大な拍手に応えアンコールにガーシュインのごく短い曲を披露。後半のラフマニノフ、ヤルヴィのテンポはやや速め(特に2楽章は未曾有の速さ!)、滑らかな棒で太い幹の流れを作り、細部に拘らずテンポの揺れや表情付けもその枠内で行うスタイル、よって極度にベタ付かず中庸の甘さ、ClやHr(女性!)のソロも意外に素朴系、管は巧みでしたが弦はややボリューム少なめ、ブラスに掻き消されないようバランスを取りつつ、終楽章を抜群の高揚感でフィニッシュしたのは見事な手腕でした。
 「アンコールは99%キャンディードでしょ」と思っていると、すぐにコントラFg奏者が合流、よしよし、とニヤついていると始まったのは意外にもシベリウス「悲しきワルツ」、パパ・ヤルヴィの18番です。それを極端な味付けで演奏した後は「もうおしまい」的な雰囲気に、泣きそうになっていた所に「キャンディード」序曲が激しくスタート、感動でした。

 シンシナティ響は「今や全米トップ5」と言われる程上手だとは思いませんでしたが、トータルパッケージとしては大満足の演奏会、印象としては20年程前に聴いたスラットキン&セントルイス響に近いです。

0 件のコメント:

コメントを投稿