2011年1月15日土曜日

マリン&N響の個性派展覧会

 朝はマイナス5度割れ、日中も5度台と寒かった一日、何よりほぼ終日の曇りで、晴れなかったのは年末以降何と16日ぶり(都心では20日ぶり?)、さすが表日本です。

 午前は都内で練習、早朝-5度の中最寄のターミナル駅へ、そこで乗った上りのつくばエクスプレス、発車前は座席の下から温風が吹いていて人心地ついたのも束の間、発車した頃にはそれが停止、その後駅に停まるたんびに寒風吹き込み車内が冷え、アキバに着く頃にはすっかり凍えてました。冷房の時もこれだけケチって欲しいもの。

 当初午後はインストアイベント経由で学生オケのマーラー、とゆったりした予定でしたが、数日前教え子から「学校の課題でオーケストラを聴いてレポートを書く、というのを早急にやらなきゃいけない」とのことで、初心者でもそこそこ聴きやすく、かつ自分も聴く気になる公演としてマリン&N響をチョイスし参戦することに。

 本当はその前日、既に入手済みだった大野&東フィルのショスタコ&プロコに(学生の迷惑を無視して)連れて行く積りだったのですが、まさかの大野和士キャンセル(「トリスタン」は振ったのに…)で、即チケットを手放した(渡邊さんごめんなさい)ため、この日の強行スケジュールとなった次第。

 本日の指揮者のマリン、金曜のFM生放送を少し聴いた感じでは、何と「クープランの墓」ですらテンポをいじったり、ラストで思いっきり妙なタメを作ったりと、かなり個性的な解釈をする人のよう。

 ただ、行く気になっていた幸田浩子のイベントも捨てがたく、教え子をホールに押し込んだ後、前プロを諦めて渋谷タワレコへダッシュ(これについてはまた別記事で)、よって聴いたのは後半の「展覧会の絵」のみとなりました。

1月15日(土) NHKホール
 イオン・マリン指揮N響 ムソルグスキー 禿山の一夜、ラヴェル クープランの墓、ムソルグスキー 展覧会の絵
 着いたら丁度「クープランの墓」の終曲後半(の館内中継)、FMで聴いた通り、ラストで妙なタメを作ってました。後半の展覧会<ラヴェル編>でも冒頭Tpソロを始め、至る所で楽譜に無い強弱付けまくり、また基本的にはゆったりテンポで、最後のキエフの大門などチェリばりの悠然たる歩み、N響ブラス陣も頑張って吹いており、NHKホール外野席で無ければ同曲屈指の壮大な音場を満喫出来たかも。

 マリンは新日との1番を聴いてますが余り印象に残っておらず、こんな変な人だったかなあ、と日記を読み返してみると、その時もかなり個性的だった様です、忘れてました、さすがボケ老人…。

 その後ダッシュで川崎へ向かい、東大オケのマーラー1番、これはまた別の記事で。深夜地元に戻ると雪、しかもかなり降っており、積もりそうです。

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