2012年2月9日木曜日

デビュー作は折り目正しいユーモア本格 - 東川篤哉「密室の鍵貸します」

3日振りの冬晴れ、の割には朝余り冷え込まずマイナス1度と高め、とは言え霜柱ザクザク、日中も余り上がらず7度台と低め、昼休み同僚との週一テニスの際に吹いていた強めの風には、木枯らしと春一番の中間の匂いを感じました。

 夜浅い西の夜空では金星と木星が輝いており、今夜はもっと冷え込みそうです。

 本日は正月過ぎに読んだ本から、ここ数年気になっていた(けれど東京のブックオフではまず100円棚に並ばないため取り掛かれないでいた)東川篤哉、そのデビュー作を、さすがは石川の田舎、お正月に実家近くのブックオフで100円GETして即読みしたもの。

密室の鍵貸します 東川篤哉
 題名の通り主人公が巻き込まれる密室殺人と墜落死の謎がユーモアタッチで描かれます。マニアなら想像がつきそうなトリックながらヒネリが加わっており、しかも伏線が本格の骨法を押さえたしっかりしたものである点が嬉しく、由緒正しき本格マインドを感じました。

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