2012年2月15日水曜日

ヴァンスカ&読響のシベリウス2番

終日の曇りで最低1度、最高8度弱と日較差の少ない気温変化、今日から3日間は毎日ビッグサイトで朝10時から夕方5時まで研究展示の説明員、会場が地下の体育館みたいな所で空調の効きが悪く寒いのが難点、以前会議棟の階上の部屋でやった時は空調が効いて暖かだったのに。

 しかも他のブースは全て実験系で役に立ちそうな現物が並んでいるのに比して自分のブースだけ理論系、よって当然不人気でここだけ過疎っており、お客さんは30分に1人程度、うち若い女性は1日に1人程度(涙)、と心身共に冷えました。

 それが終わるとすぐ脱走して1日頑張った自分へのご褒美コンサート、とサントリーへ、りんかい線から有楽町線を乗り継ぎ永田町、ところが南北線が止まっており、永田町からサントリーまで歩く、というか半分走る羽目になり、遅刻するかと思いました。

 聴いたのはppアーティスト、ヴァンスカ指揮する読響のシベリウス、彼がラハティ響を率いて初来日してシベリウスの交響曲を全曲演奏した時は全公演に行き、その時の5番(原典版じゃなくて現行版の方)の演奏が未だに自分の聴いた同曲では最高です。

 ただ、その後の同コンビの数度の来日で2番、5番と聴いた時は初来日程の感動は無かった気もします。

 ともあれ、彼の振る2番は3度目になりますが、ラハティ響以外を振るのを聴くのは初めてゆえ興味津々。

2月15日(水) サントリーホール
 オスモ・ヴァンスカ指揮読響 グリーグ ペール・ギュント、アホ Cl協奏曲、シベリウス Sym2番
オケは対向配置、Hr以外のブラスはレニンラードフィルかよ、と突っ込みたくなる位に右端に集められて弦バスと対称位置、最初のグリーグは8曲抜粋30分超、緩徐部の精妙さは予想通りながら速い部分の煽りが印象的、続くアホは何と本日のソリスト、マルティン・フロストが自腹を切って書かせた委嘱作、勿論日本初演(世界初演もヴァンスカと)、2管の大編成オケ(でもかぶらないようにかClはエスクラとバスクラだったかも)をバックにカデンツァを筆頭にクラテクオンパレード、ただ激しい第3楽章で終わった、と思ったらスローな4、5楽章があり30分は長かったです。更にアンコールは似たカデンツァで始まり、弦楽が加わるジプシー風舞曲で、彼の弟の編曲とのこと。
 後半のシベリウスではブラスが通常位置に戻りさっきいた場所は空きスペースに、ヴァンスカは曲想により棒の有無を使い分け、第1楽章は速めに勢いよく、第2楽章は遅めでねっとり、終楽章冒頭のTp、Hrのファンファーレを思いっきりよく吹かせていたのが印象的、ラハティ響の時より表情を細かめに指示し、ブラスをより開放的に鳴らしている印象、特にTpの吹きっぷりは見事で最後のコラールは豪快でした。ブラスの迫力ならラハティ響を上回っていた気がします。

 アホの時、Clで2つの音を出す?特殊奏法をやっていましたが、一体どうやってるんでしょう? 因みにTbの場合は吹きながら声を出す(歌う)ことで2つの音を出します。

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