2012年2月27日月曜日

ロマンス作家の黄金時代本格 - ジョージェット・ヘイヤー「紳士と月夜の晒し台」

さっき見た夜空、3日前には1列に並んで1番下だった三日月がとっくに金星を追い越し木星のお隣やや上方に、昨夜見ていればその3つが仲良く一緒にいる姿が拝めたことでしょう。

 朝は6日振りにマイナス気温、それでも平年よりは高め、職場に向かう際は春の息吹か暖かく感じましたが、昼前後は強い風が吹き荒れて、昼休み野球をした同僚は寒い、と言ってました、確かに最高気温は8度台と低め。

 とは言え自分は(昨夜UFC日本大会を観てから寝てしまったため)昼休み返上で午後の講演準備に追われて外に出ていないため不明、発表1時間前(2時過ぎ)にやっと資料が出来、会場に自転車で向かう際、構内の梅の蕾が開き始めているのを発見、今季初めてで、たぶん例年より遅いです。

 本日は先日読んだ本から、2011年度出版の本格ミステリーの収穫の一つとして挙げられていた作品、こんな新しめの本でも実家石川のブックオフなら100円棚にありました。

 バリバリ黄金時代(1935年)の本格物ながら、作者はミステリー畑の人ではなく、ロマンス作家として高名な人だとか。

紳士と月夜の晒し台 ジョージェット・ヘイヤー
 "晒し台"に両足を突っ込んだ男性の刺殺体を巡る犯人探し、ロマンス作家らしく恋愛と謎解きが同じ位の比重で描かれます。事件の新展開で犯人が割れやすくなる、重要な手掛かりの1つが犯人指摘の直前まで知らされない、タイトルの晒し台を論理のキーとしてより巧く使える筈、等々惜しい点はありますが、ラスト数ページまで犯人が明かされない構成はなかなか、また全編いかにもって感じのイギリス高等遊民的な会話に満ち満ちており、それに馴染めない人には向かないかも。

 今夜は久々に冷え込みそうです。

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