2012年3月9日金曜日

処女作は盛り沢山なタイムリミットサスペンス - 高野和明「13階段」

朝起きると(花粉症のせいで)喉が痛く鼻づまり、まるで風邪の症状です、当たり前だけど。

 終日の雨、全く上がる気配無く、まさに"菜種梅雨"の趣、気温は深夜零時過ぎの8.6度を最高としてダラ下がり傾向、日中はほぼ6-7度台、これから夜になって更に下がりそう。

 今週の「ビジネス・クリック」は椅子を使用せず、全くの興醒め。

 本日は先日読んだ本から、「ジェノサイド」が昨年度(2011年)の「このミス」第1位に輝いて大ブレイク感のある著者が気になって、買い置き100円本中にあった初期作を少しチェックしてみることに、まずは出世作たる2001年の乱歩賞受賞作にして、同年「このミス」でも8位にランクインした本作です。

13階段 高野和明
 傷害致死の前科を持つ青年が刑務官とコンビを組み、ある死刑囚の冤罪の可能性を調査、死刑執行が目前のため軸はタイムリミットサスペンスゆえ終盤の畳み掛けはなかなか、それに加えてややヒネリ過ぎ感のある謎解き的要素、そして死刑制度に関する社会テーマ性もあり、盛り沢山なエンターテイメントに仕上がっています。満場一致での受賞もむべなるかな。

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