2012年3月11日日曜日

タコオケの激烈7番 - 長田雅人&オーケストラ・ダスビダーニャのショスタコーヴィチ7番

漸く爽やかに晴れて暖かめ、と感じましたが、それは前日までと比べての印象らしく、(少なくとも地元南茨城では)最低0度、最高10度台とどちらも平年より低め。

 朝はウォーミングアップを兼ねて海へ、波が荒く恐怖感を覚える(泳げないので…)中、周りの要請により少しだけ海に入りました。

 午前中はまず練習、この日が合宿の最終日だったんですが、その体育会の団体と入れ替わりに同好会の後輩の合宿がスタート、たまたま同じ宿だったので継続逗留、ただ午後に絶対外せないコンサートがあったので、荷物を宿に置いて昼に脱走し都内へ。

 錦糸町に出て聴いたのは激しく熱い演奏のショスタコ専門オケ、ダスビ(昨年は12番)、しかも今年は7番! となれば期待はいやが上にも高まります。

3月11日(日) すみだトリフォニー
 長田雅人指揮オーケストラ・ダスビダーニャ 伊福部昭 管弦楽のための"日本組曲"、ショスタコーヴィチ Sym7番
 前半は珍しい非ショスタコ曲、この選曲は演奏日(3/11)との兼ね合いが大きそう、と言うのもまず「七夕」「ねぶた」など東北と縁の深いテーマを含む曲であり、そして25分程の大編成曲のため、20分程の休憩を挟めば、後半の最初に震災の起きた午後2時46分を迎えられるから、終曲のパ-カッションとブラスの激烈さはこのオケならでは、の感。
 一斉に黙祷を捧げてから始まった後半は7番、旗揚げ公演を含め計3度目とのこと、バンダは舞台上、本隊ブラス軍(Tp4,Tb4,Tuba,Hr5)の右側にTp4、Tb3、Hr6! さすがにトラもツワモノが揃っているのかバンダの鳴りも激烈で、第1楽章ボレロ風進撃の頂点は壮絶、その頂点後団長が舞台袖へ、「不調で脱走か?」と思ったらミュートTpによる終結部のボレロ主題の回想を舞台裏でやる趣向でした。ブラスと比べると非力な弦ですが、ボレロ曲想にffで入ってくる箇所でのメタリックな音色、および第3楽章見せ場での音の伸びはなかなか、終楽章クライマックスでは勿論ブラスとパーカッションが炸裂、特にラスト1音のスヴェトラ風延々クレッシェンドは壮絶でした。
 アンコールは2曲、まず団長の編曲による弦楽四重奏曲第1番第4楽章、まるでSym第6番の終楽章の如き激しい曲想と響きです。続いて「頑張れ日本」的な意味を込めて外山雄三「管弦楽のためのラプソディー」を管楽器奏者のパーカッション参加や弦楽器奏者も含めた起立演奏など加えたダスビ風大騒ぎバージョン、お腹一杯になりました。

 ショスタコ7番は(旧)レニングラードフィルでも(旧)レニングラード響でも聴いてますが、阿鼻叫喚度はやはりダスビが1番でした。寧ろ匹敵していたのはブラス陣はかなり共通するメンバーが吹いていそうなラスベート響かも。

 夜にはまた白子に戻って宴会から合流、自分用のなっちゃん1.5リットルペットを空けた時点で宴まだ酣の中、こっそり抜け出して佐藤ありさの天気予報を観に部屋に戻りそのまま就寝。

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