2013年3月25日月曜日
ミステリー度極低め家族ドラマ - 湊かなえ「夜行観覧車」
今日からフジ深夜で連日放送の「スイッチガール!!」、何となく注目してます。
終日の小雨、朝の最低7.5度、午後の最高9.5度と日較差小さく低め安定、この2日間の軽い花冷えで、散り始めの早咲き桜、ほぼ満開の大島桜、7-8分のソメイヨシノは各々の状態で歩みを少し止めた感じです。
週末ラケットを握らなかったこともあり、昼休みは小雨降る中壁打ち敢行、例年より遅れている構内の椿も赤・白・ピンクとやっと3色揃いました。
本日は先日読了本から、今クールドラマ化されている作品で、「告白」で鮮烈なデビューをした著者の長編第5作?です。
夜行観覧車 湊かなえ
高級住宅街"ひばりが丘"(ヒバりーヒルズ?)で起きた殺人事件を巡る人間模様、多視点による観方の違いを活かした人間ドラマ、って点は「告白」に似たスタイルながらスケールもインパクトもかなり小さめ、時系列の扱いに工夫はありますが、犯人より動機や人間ドラマに力点があり、ミステリー的な興趣がほぼ皆無なのが物足りないところ、でも1箇所ぐっと来るところはありました。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
宮部みゆきの某有名作にも似た趣向がありますが、犯人も被害者も1度も登場しない、って点はやや斬新かも。
ただ「ひばりが丘」と聞いて高級住宅街をイメージする人は首都圏では少ないと思います(笑)。
録り溜めしてあった連ドラ版を半分ほど視聴、暗い話なので予備知識無ければ2-3話で視聴をやめている内容かも。また映像化するなら2時間で丁度いい位の分量ですが、それを原作を余り改変すること無く、新たな人物像やフーダニット的興味を増やし、連ドラ10話に膨らませた脚本家と演出家の努力はなかなか。
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