2014年1月24日金曜日

テミルカーノフのマーラー2番

 晴れ時々曇り、朝の最低マイナス2.5度とやや高めながら日中は「3月の陽気」との予報ほど上がらず、午後4時過ぎにやっと11度に届いたとは言え、昼休みの時点では昨日より低め、それでも壁打ち&日向ぼっこから戻ると目に痒みが、もう花粉か?

 本日からテミルカーノフ祭、首都圏4連戦です。このコンビ、初戦のシビック公演こそやや高めですが、基本最安席5000円と、円レートやデフレとは無関係に上昇する一方の来日オケチケット代傾向とは無縁、サントリー公演で比較すると、サンクトPtフィルの最安は10年前の4000円から5000円と納得出来る範囲内、一方シャイー&ゲヴァントハウスなんて、ここ5年で最安4000円からこの春の10000円!と何と2.5倍のインフレ!

 ならば価格を抑えてくれる招聘元の公演はなるべく支持したいところ、って訳で多めの出陣、とは言え、元はこのコンビで聴いていないマーラーとラフマニノフの2公演、と思ってたんですが、後者の最安席がなかなか手に入らず、代償行為で他日も手に入れていたら、結局全4公演の参戦となった次第。

 で本日は初日、ばりばりのロシアンオケがマーラーを、しかも2番を演奏するとあっては、4公演中最大の、と言うか個人的には上半期最大の注目公演です。

1月24日(金) 文京シビックホール
 ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル マーラー Sym2番
 左に弦バス、右にブラスが相対するいつもの対向配置、ブラスはHr6、Tp6、Tb4、テミルカーノフは遅めのテンポで悠然たる歩み、とんがった表現はほぼ無し、ただテンポ揺らし気味だった第2楽章、冒頭の1音の後に妙に間があったのが印象的、第2楽章後は時間を取らず、第3楽章後に合唱が入場してオケの背後へ、そして第3楽章終盤にアルトが、第4楽章終盤にソプラノがこっそり入場して指揮者の左脇へ行くスタイル、第4楽章前半のTp弱音コラールをミュートでやったのが不思議、バンダは舞台裏右方にHr、左方にTpとパーカッション、現地調達トラ(読響メンバーとのこと)で合流無し、合唱は前半は座って歌い"O Glaube"の少し前に三々五々立つ、と変わった立ち方、オケは野太い響きの存在感凄く、全体に揃いが悪いのが気にならない感じ、特に低弦を軸とした弦セクションと木管の音量が豊か、一方やや抑えめだったブラス、巨漢のTpトップの無造作な吹きっぷりがロシアっぽく、クライマックスではTp中心に豪快に吹いて、男女約40人ずつの割にはかなり迫力だった二期会合唱団と相俟って壮麗、ただ電子オルガン存在感無し、アンコールも無し。

 因みに明日もマーラー、しかも毎年凄い演奏をしてくれるアマオケによる5番なので期待大です!

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