2014年1月28日火曜日

テミルカーノフの濃厚だけどカット有りラフマニノフ2番

 先週末のボケ老人:
先日導入したFMチューナーは留守録で3つの異なる局を受信出来るプログラム機能付き、土曜にその機能を初めて使う必要が生じ、家を出る前に2度もシミュレーションして動作を確認、したのに肝心の本番で要のプログラムボタンを押さずに外出、ティーレマン&VPOのブルックナー5番(ザルツブルグ公演)を逃す(涙)。

 朝はマイナス4度台とそこそこの冷え込み、晴れた日中は昼休みの時点では10度に届かず「予報とちゃうやん!」と同僚との週イチテニスをやってましたが、その後一気に上昇、3時前には最高14.2度に達し初春の陽気。

 夕方は東京に出てテミルカーノフ祭の第3日、本日のメインはラフマニノフ2番、このコンビ2年前の来日時、文京シビック前で立ちんぼしたのに聴けなかった因縁の演目、2年越しのリベンジです。

1月28日(火) サントリーホール
 ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル チャイコフスキー PC1番、ラフマニノフ Sym2番
 前半チャイコフスキーは第2楽章のFl、Ob両ソロに存在感、ソリストは渋い感じのエリソ・ヴィルサラーゼ女史、アンコールには軽妙な曲、ショパンとのこと。後半お目当てラフマニノフ、Hr4、TpとTbは各3、テミルカーノフはマーラーの時とは打って変わって最初からテンポを揺らして濃いめの味付け、第1楽章や第3楽章、そして終楽章第2主題などかなりの粘りっぷり、その表現がかなりハマった第3楽章、冒頭Clソロの表情まで指示し、奏者もそれにきっちり応えていたのが印象的、そして後半その旋律が弦で回帰する箇所でのHrとの掛け合いの美しさは過去屈指のもの、しかし!その白眉だった(かもしれない)第3楽章、中間部の頂点前と再現部の泣かせ所と、(少なくとも)2箇所はカットされていたのがやや興醒め、指揮者判断なのか、伝統的に使っている楽譜が単にそうなのか…。オケは全体的にブラスはやや抑えめながらトータルでは密度高い響き、ただサントリーPブロック中央だと期待程弦の厚みは感じず、それでも終楽章ラストはブラスも8分程度吹いてまずまず壮麗なクライマックス、アンコールはシューベルト"楽興の時"第3番?を殆ど指揮せず、手をゆったり開いたり、視線を送ったりするだけで演奏、続いて、え、これで終わり?

 明日の最終日、アンコールが期待通り爆裂するかかなーり不安になってきました…。

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