2014年3月23日日曜日

シャイー&ゲヴァントハウスの豪胆華麗な7番

 昨夜初めて気が付いたんですが、宵の口は木星が他を圧してますが、深夜になると火星も負けじと輝いてます、何となく火星はお久し振り、って印象。

 綺麗な夜空のせいか、朝は最低-0.7度と軽く冷え込み、日中の最高は17度と高め、学会3日目、お昼はそこそこ有名な台湾まぜそばのお店、隣の2人連れはプチ芸能人らしく、食レポや温泉レポ、ギャラなどの話を。

 学会も終わって夜はお楽しみ、シャイー&ゲヴァントハウスの2日目、メインの7番はマーラー10曲の中で好きな上位5曲には入らないし、何より最安席が10000円!とこのコンビに出せる限度額8000円に入らず、定価が予算ギリギリだったショスタコ5番は聴けたこともあって、当初は予算内入手出来なければスルーを予定。

 ところが、行かない代わりに、とカジモトのお知らせにあったARTEのリンクから、2月末に本拠地ゲヴァントハウスで演奏した同曲をダウンロード視聴、最初からエンジン全開でやるとTpが息切れしたり、騒がしいばかりで演奏効果が上がらなかったり、と難しい側面のあるこの曲を、最初からブラスを開放的に鳴らしており、しかも(全曲ちゃんと聴いた訳ではないのですが)最後までそのペースを維持、ラストも朗々として大迫力!

 こんな演奏なら是非聴きたい!そう言やこのコンビの1番も熱かった!と限度額をあらゆるコンサートの上限である1万円に変更(したらダブり入手する位あっさりGET)して参戦した次第。

3月23日(日) サントリーホール
 リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 マーラー Sym7番
いつも通り弦は対向配置、Hr4,Tp3,Tb3、美しいテナーホルン(たぶん)ソロはHrの隣席だったのでHr奏者が担当か、Tpは1人だけ短い管の楽器も手に(たぶん終楽章後半の弱音ハイトーン有りソロで使用)、シャイーはアクは無いながら、歌うときは歌い、弱音部は精妙にコントロール、そしてオケが乱れる程のメリハリも随所で要求、何よりコンマスが先日とは異なる人、髪振り乱して弾くエネルギッシュなタイプで、そのキャラがオケ全体のサウンドにも反映されて熱く、ブラスも第1楽章から期待通りの開放的な鳴り、とこの楽章だけでもうお腹一杯、木管ではソロになると崩して吹く女性Flトップが異彩を放ち、ティンパニは相変わらずキレよい打ち込み、中間楽章では第2楽章が振幅大きな表現で、やや速めだった第4楽章ではマンドリンとギターはHp2本と並んで右端、静かな部分ではゆったりテンポになる終楽章、Tpを筆頭にブラスが最初から最後までよく鳴っての大団円、期待通りの演奏でした、アンコールは無し。

 疑い無くこれまで実演で聴いた7番の中ではベストです!とか言って実は7番の実演経験が少ないだけか(笑)。

 でこのブログ内検索してこの9年間で7番を聴いた数を数えたところ、今夜を含めたったの12回、ってことは人生を通じても実演は20数回程度と思われるので、まだまだ経験不足。

 近年で印象に残ってるのはセゲルスタム&読響、あと海外オケとなるとメータ&IPOしか思い出せない程、その数年前、バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンのコンビは9番の出来からすると7番を逃したのは痛恨だったかも。
<追記>
 来日オケの7番と云えば、ずっと昔、あろうことかノイマン&チェコフィルの7番をド忘れブッチしたことも!

 因みにダウンロード映像で観た本拠地での演奏では、最後のジャン!が鳴り終わり、余韻が完全に消えてからシャイーはゆっくり棒を降ろし、それから更に間があって拍手喝采、という信じられないお客さんの行儀の良さ! 今回もシャイーは全く同じジェスチャーでしたが、ここ日本では音が鳴ってるうちに歓声を上げる人がいて拍手開始、演奏レベル以上に、聴衆のレベルはライプツィヒは遥かに遠い…。

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