2014年5月13日火曜日

人気シリーズ第1作、本格度はぼちぼち - 東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」

 どこかで猫が大きな鼾をかいていて、実家の方々で寝ている野良猫を次々と起こしてゆく、という夢から覚めたら夜行バスの車中、鼾をかいてるのは前席の巨漢乗務員でした(笑)。

 その夜行バスは新宿着、外は本降り、雨と一緒に移動してきた感じ、このバス会社、+200円で席指定が出来るため最近よく使うんですが、停車場所が新宿駅まで500mはあるのが難点、ずぶ濡れに(涙)。

 本日のボケ老人:ここ2年程100円棚で探し続けた貴志祐介「狐火の家」、一昨日やっと小松のブックオフで発見、即読み始め、夜行バスに置き忘れる。
む、無念です…。

 例によって高速バスを乗り継ぎ、南茨城復帰、早朝の中央線内モニターでは「雨は朝には上がって、暑くなるよ」との予報だったので、雨が上がるのを待ってたら遅刻、と言うか、昼休みも降ってました!しかも最高気温も(漸く晴れてきた)午後4時過ぎてやっと22度台になった程度。
 
 風邪の症状は鼻水増加、喉の痛みと頭痛は漸減、午後に採用面接があったのをすっかり失念していて、昼休みに着替え&髭剃りに帰る羽目に。

 本日もこのひと月に読んだ本から、かなり本格志向の作風の著者が、何故か一般的読者をも獲得する起爆剤となった作品のよう。

 これもドラマ版が積ん録状態で消化したいのですが、第2短編集も原作になってるらしいので、そっちを100円棚で見つけるまで。まだまだお預けです(涙)。

謎解きはディナーのあとで 東川篤哉
 お嬢様刑事が持ち込んだ事件を、執事がサラリと解決する安楽椅子探偵物、短編6つとボーナストラック、出来不出来がありミステリー度は著者の平均よりやや落ちる気もします、がキャラ設定が一般受けの理由か。巧妙な手掛かりの「花嫁は密室の中でございます」が秀逸、あとロジックに拘った「綺麗な薔薇には殺意がございます」「二股にはお気をつけください」あたりが印象的。
<< 以下本作と「Yの悲劇」のネタバレを含みますので、未読の方は飛ばして下さい!! >>
 ネット上で目にした書評に「死者からの伝言をどうぞ」がクイーンへの、特に「Y」へのオマージュになっているとの主張があり、腑に落ちた感バリバリでした。

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