2014年5月25日日曜日

夏日に破天荒ブラスのマーラー5番 - 田代詞生&武蔵野市民交響楽団

 さっき武蔵野でマーラー5番参戦、ブラスは期待通りの破天荒な吹かせっぷり、これから夜行バスで帰省するので、記事のみにて。

<続き>
 ところで上記「破天荒」って言葉、今は(と言うか自分は)「型破り」って意味で使ってますが、この日JRの車内モニターでやってた豆知識によると、中国で科挙(国家試験)に誰も受からず「天荒」と呼ばれていた地方で、初めて合格者が出てその呼び名を「破った」故事に因むので、「前人未到の快挙」ってのが本来の意味なんだそう。

 晴れのち曇り、のち晴れ、最低16度台、最高26度台と高く3日振りの夏日復活、早起きして東京に出て午前テニス、午後コンサート、と典型的休日、練習前に多めにトレーニングしても筋肉痛にならない身体に戻りました。

 練習を早めに上がりアマオケへ、実はこの日同じ時間帯にマーラー、しかも同じ5番が2団体でかぶる悲劇が(涙)、どちらも無料(又は無料サービスあり)とコストは同じ。

 ただ一方の前プロは苦手なコンチェルト、しかも苦手なモーツァルトと2重苦、他方は好物のキャンディード、そして噴水!

 また前者の会場は武蔵野とややアクセス悪く、後者はサントリー!とくれば選択の余地無し、と後者の団体に行く積りでした。

 ところが、親切な方からの本館ブログへの書き込みで前者の公演で指揮をするのが10数年前激しく感動した5番を振った方だと教えていただいて心が動き、そして日記を読み返すとオケも1昨年ブラスバリバリのハーリ・ヤーノシュとシベ2を聴かせてくれた団体であることを知るに至って方針変更、一路三鷹へ。

 三鷹駅から結構の距離を歩く文化会館通り、後半500mは植え込みの名も知らぬ黄白色の花が満開、白檀の如き濃厚な香りを撒き散らしていて、息苦しい程でした。

 開演前のひと時、舞台裏から聴こえてくるTbのウォームアップがマーラー3番第1楽章、しかもソロパートじゃない部分です!

5月25日(日) 武蔵野市民文化会館
 田代詞生指揮武蔵野市民交響楽団 モーツァルト PC24番、マーラー Sym5番
 弦は音域順、モーツァルトはTp2名がともに女性、ソリスト遠藤志葉はアンコールにバッハ"主よ人の望み…"を。後半お目当てマーラー、Hr6、Tp4(前半と全入れ替え)、Tb3、Tpソロは朗々、Hrソロもそこそこ朗々、Hr全体では更に鳴りっぷりよく、100回以上聴いている曲なのに認識してなかったパッセージが耳に入った程、弦などやや苦しそうな箇所もありましたが、田代氏は委細構わずブラスを思い切り吹かせ、しかもかなりゆったりテンポ(トータル80分近く)なので響きは重厚壮麗、終楽章頂点のコラールの1クール目、Tpトップがリップスラーで下から持ち上げてハイトーンを吹いたのがカッコよく、ブラス全体でも輝かしく高らかに、期待に違わぬ大団円でした。

 帰り道の中央線、気になったのがエステの車内広告、ローラが出てるやつは700円で脇+Vライン、ドリンドルのはたった200円で脇、が何度でも永遠に処理出来る、となってます。が、な訳無いと思うので、どんな罠、いや、からくりが潜んでいるんでしょうか。

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