2014年11月3日月曜日

賞を獲った大映ドラマ的ミステリー - 中山七里「さよならドビュッシー」

 昨日の天皇賞、たたき合いならジェンティル行ける!と思ったんですが、まさか大外から来られるとは…。

 ぼちぼち晴れて、気温も連日の20度超え、本日は読了本から。

 ここ半月のメフィスト賞企画、次に読むのは西尾維新、と思ったんですが、世評高い彼の作品は初期作をまとめて、と他日を期すことにして、賞つながり、って訳ではありませんが、次に手に取ったのが本作、あの「連続殺人鬼 カエル男」の著者が同時に2009年度の「このミス」大賞に投じ、うっかりダブル入賞した作品、でこっちが大賞とのこと。

さよならドビュッシー 中山七里
 火事で大火傷を負ったピアニスト志望の少女が色々な障害を克服してコンクール優勝を目指すスポコン的ストーリーに犯罪の要素が絡むお話、最後に炸裂してタイトルの意味が明らかになる仕掛けは見事で、伏線もまずまず、ただミステリー部分以外は音楽の描写がやや俗に流れ過ぎの感があって乗れませんでした。

 ストーリーテリングよりもミステリー部分を重視して、個人的には「カエル男」に軍配を挙げます。

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