2014年12月28日日曜日

チェリばりマエストロのブルックナー8番 - 佐藤雄一&交響楽団CTK

 さっきの有馬記念、ジェンティルドンナの激走には感動しました。応援するゴールドシップじゃなかったけど、みんなが「ジェンティルは右回り、中山はダメ」って言うから、4-5番手に考えていたのに、やっぱ歴史に残る名馬です。

 朝の最低マイナス6.9度!と今季最低、そこそこの冬晴れなのにまたも練習相手おらず、職場に出て終日仕事、をした自分へのご褒美に夜はアマオケへ、と言っても事前に招待券GETするのを忘れ、友人が入手してくれたチケットに寄生しての参戦です。

 聴いたのは医科学生オケのコミュニティをベースに結成した新オケ、旗揚げ公演に演奏するはブルックナーの8番、たぶんこれが今年の聴き納めです。

 開演前、錦糸町から少し歩いた場所のとんこつラーメンへ、博多とんこつ系では今年2本目のヒットでした!

12月28日(日) すみだトリフォニー
 佐藤雄一&交響楽団CTK ブルックナー Sym8番
弦バスが左にくる対向配置の弦は各パート安定、ブラスはTpこそ4本でしたが、Hrが10本(うち4本ワーグナーチューバ持ち替え)、そしてTbが6本!と多く、その本数に相応しい轟然たる鳴り、あと女性のTpトップが存在感たっぷり、第2楽章後に音合わせ、初めて見る指揮の佐藤氏はテンポ遅く、特に第3楽章の遅さと中低弦の動きの強調は「チェリかよ!」と、時折の急テンポアップには「それとも上岡ですか?」と突っ込みたくなる程、で優に90分超コース!その重厚長大な棒に応えての豊満な響きに大満足でした。

 チケットやパンフがとってもお洒落でした。

2014年12月27日土曜日

ハイトーンびしりのブルックナー5番 - 冨平恭平&オーケストラ ハモン

 冬場れ、朝の最低マイナス4度、テニスの予定無く、ゆっくり東京に出てアマオケのブルックナー5番へ。

 開演前に連れと寄ったラーメン屋、店員さんがが可愛いくてGOODでした。

12月27日(土) 芸術劇場
 オーケストラ ハモン モーツァルト Sym35番、ブルックナー Sym5番
前半モーツァルトでは対向配置の弦がなかなかの響き、後半お目当てブルックナーは右奥にHr6本、ひな壇後列は右にTp4,左にTb4、Tuba(女性!)と左右逆の配置、その前のFgとClも左右逆、第1楽章はブラスやや抑えめ、テンポが速かった第2楽章後に音合わせ、終楽章はTpトップ(1箇所凄いハイトーンあり!)を筆頭にブラスが朗々とした鳴り、ただ指定席で芸劇外野席だった分、迫力はぼちぼち、アンコールは無し。

 明日もアマオケのブルックナー、次は8番です!

2014年12月25日木曜日

脚本の妙味やや低下の映画版 - 映画 鈴木先生

 「怪奇大作戦」のリメイク版をNHKで深夜やっていて数話観ましたが、完全新作なのかオリジナルをなぞっているのかが興味あるところ、また懐かしいオリジナルでは何と言っても「散歩する生首」が怖かったこと、あと「10人のインディアン」の子守唄版「10人の娘が旅をした♪」の陰鬱なメロディが子供心に強烈な印象でした。
(↑その後調べたところ、「散歩する生首」ではなくて「散歩する首」、そして子守唄のエピソードは「死神の子守歌」、しかも冒頭の歌詞は「十人の娘が旅に出た」で9人め以降が「旅をした」となるらしい。)

 本日はこの日記の日付の数日後(27日?)、年末年始に一挙に放送された際に観た映画から、テレ東の名作ドラマ「鈴木先生」の映画版です。

映画 鈴木先生 <'12 日>
 生徒会選挙を巡る騒動と学校で起こった立てこもり事件が描かれます。ドラマ版と比べてアクション・サスペンスを高めた分、本来の良さであるディスカッションの魅力は減った印象、いずれにせよ、元のドラマ版に馴染みがある人向き。

2014年12月22日月曜日

ミステリー度低くリンク度高い若葉の夏 - 森博嗣「四季 夏」

 実家から戻り録画で「ウィニング競馬」を見て植田萌子アナが次回で卒業、と知り大ショック!

 本日はこの帰省時に読んだ本から、四季シリーズ第2作です。

四季 夏 森博嗣
 「春」に次いで描かれるは真賀田四季13歳の頃、一つのハウダニットを除きミステリー度は低めながら、レギュラメンバとの更なる関わりと、「すべてがFになる」の背景がダイレクトに語られます。

 犀川&西之園シリーズおよび紅子シリーズを読んでいないと、半分は意味不明ではないかと思われます。

2014年12月21日日曜日

指揮者名を関したオケのシベリウス2番 - 金山隆夫&ゴルトベルク・フィルハーモニカー

 大雨だった北陸から上信越に入ると雪に変わる中、夜行バスは無事新宿着、さすがに表日本はそこそこの好天。

 昼過ぎまで無線LANの入るマックで時間をつぶし、午後はアマオケのシベリウスへ、上智大オケ出身者を中心に構成された楽団とのことで、その名前は常任指揮者に因んでます。

12月21日(日) めぐろパーシモン
 金山隆夫&ゴルトベルク・フィルハーモニカー ウェーバー 魔弾の射手、リスト ハンガリー狂詩曲第2番、シベリウス Sym2番
 前半はHr4,Tp2,Tb3、最初のウェ-バーではTpがナチュラルTpみたいな長くてバルブの無い楽器でビックリ!続くリストは弦の鳴りとClソロがまずまず、ラストの1発がビシッ。後半シベリウスはHrとTpが1本ずつ増えて5本と3本に、金山氏は基本穏健な棒、と思ったら第3楽章などかなりのスピード、時に躓きながらも最後はブラスがそこそこ鳴っての大団円、アンコールはクリスマスっぽくL.アンダーソン、"舞踏会の美女"を楽しく。

 休憩時、ホットの缶コーヒーが飲みたくなれど、パーシモン館内の自販機には飲みたい銘柄無く、公園敷地を出た所の自販機へ、4台並ぶマシンのうち、100円提供格安マシンに飲みたいものを発見、買ってみると(ホット表示なのに)つ、冷たい! 口惜しかったので、同じマシンで別の並びにあった第2希望の銘柄を購入(勿論ホット表記)、また冷たい! 意地になって3本目にトライ、しようと思っても、もうそのマシンに飲みたい銘柄無く、他のマシンにあった第3希望(但し110円)にトライ、漸くホット缶をGET、しかし、かなーり納得行きません。

 コンサート後はさっさと帰って大フィルのエアチェック、続いてもう年末恒例バイロイト、例年より放送開始が早い気がします。

2014年12月20日土曜日

真打登場、「栴檀は双葉より…」の幼少時 - 森博嗣「四季 春」

 雪は雨に転じ、積もる心配がなくなったので雪かき帰省は終了、これから夜行バスで関東復帰予定。

 本日はこの帰省時読んだ本から、秋の課題図書の流れで同著者の四季シリーズへ突入、犀川&西之園シリーズの陰の主役であり、紅子シリーズにすらその影を落としていたあの方が、遂に表舞台に立ちます。

 実は本作、「F」のドラマ版で真賀田四季を描く際にその内容がバラされちゃうかも、との懸念でVシリーズより先に読み始めたところ、(自分には)初見の人物が次々と意味ありげに登場するため、危険を感じて中断、発表順を確認し、先に書かれたVシリーズに着手した次第、いやぁ、そうしてよかったです、と言うか、そうしないと感興半減です。

四季 春 森博嗣
 真賀田四季の8歳頃が描かれます。殺人事件や透明人間などそこそこ謎はあり、ミステリー的語法で解き明かしてはくれますが、何より登場人物や話の流れがVシリーズ最終巻から直接繋がっていることが最大の驚きです。

 と言う訳でこのシリーズ、S&MシリーズおよびVシリーズを未読の人は読まない方が身のためです。

2014年12月19日金曜日

環が閉じるシリーズ最終作、種明かしは7-8割 - 森博嗣「赤緑黒白」

 大雪で予定の夜行バス運行停止、に見舞われながらも別のバスを直前に見つけて帰省、小松の雪は15cm程度と大したこと無し、とは言え午前中は雪かきに忙殺、それでも前回で身体が慣れたのか手にマメはできず。

 そこそこ晴れていて日中は3-6度と前回帰省時よりはやや暖かめ、ただ冬晴れの南茨城では最低マイナス4度台とのこと、自転車で移動して諸々の用事を首尾よく終了。

 本日はその帰省の往き返りで読んだ秋の課題図書、漸く第10作めにしてシリーズ最終作です。

赤緑黒白 森博嗣
 殺した上で現場を1色にペイントする謎の連続殺人に挑む紅子達の面々、ゾクゾクする設定の割にはファイダニット、ミッシングリンク的要素やトリックの妙味は希薄ですが、シリーズ全体を通しての謎に対する解答が8割方提示され、密接に関連する第1作を再読したくなります(ネタバレの項参照)。あとタイトルの意味(理系サイドの方)が明らかにされた瞬間の(小さな)カタルシスは「すべてがFになる」の時と同種の理系的興趣があります。
<< 以下本作および犀川&西之園シリーズのネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 「黒猫の三角」(ここで紅子は「名前は林、変わっているでしょ?」と言ってるらしい…)の主要人物が再登場するので、少なくともそれは読んでおかないと感興は激減、その意味犀川&西之園シリーズの第1作&最終作の図式と通ずるものがあります。

 本作では新たな展開も暗示されており、次は四季シリーズへと続きます。

2014年12月18日木曜日

シリーズ第9作で徐々に種明かし - 森博嗣「朽ちる散る落ちる」

 フジ深夜で秘宝館のドキュメンタリーを見て、秘宝館の歴史が1972年からと新しくてビックリ! 我が地元のハニベ岩窟院は秘宝館じゃないのね。

 地元と言えば、北陸秘宝館の設立が歴史上重要だった、との事実も驚き、自分が石川を出た頃に出来たらしいのでその存在すら知らず。

 今日も冬晴れで朝は連日のマイナス、秋の課題図書もあと2冊、Vシリーズ第9作は番外編の第8作を挟み、第7作から直接話は繋がっており、舞台も同じ研究所です。

朽ちる散る落ちる 森博嗣
 研究所の地下にあった完全な密室で発見された死体の謎、そこにスペースシャトルでの殺人?なる宇宙密室の謎も絡みます。ただ後者は真剣に取り組まない方がいいかも。メイントリックは好みが分かれそうだし、終盤の小ネタもやや不発気味とミステリーとしては小味、ですがスペースシャトルの立ち位置やその他諸々のヒントによりシリーズ全体の仕掛けである作中年代や人間関係が本作で徐々に明かされます。

 夜行バスでスポット帰省、の筈が上信越の大雪で運行中止(涙)、それでも動いている便を直前にGET、予定通り帰省の旅へ。

2014年12月16日火曜日

シリーズ第8作は夢の共演、たぶん牽制球 - 森博嗣「捩れ屋敷の利鈍」

 予報通り午後からはかなりの風雨、向かい風の帰り道、傘さし自転車ではずぶ濡れ(涙)。

 本日も秋の課題図書、Vシリーズ第8作、何と本シリーズのキャラと犀川&西之園がクロスオーバーします!

 何故か本作から組版(活字の段組)が粗くなってます(41字×27行から38字×26行へ、初版第1刷なので間違い無いところ、)。本作だけ枚数が少ない(笑)せい? それともたまたま講談社文庫がこの時期から組版を改めただけ?

捩れ屋敷の利鈍 森博嗣
 本シリーズで何度か問題になっていた秘宝を巡って起きた2つの(準)密室殺人に、レギュラメンバ保呂草と西之園萌絵が推理合戦を繰り広げる、ある意味番外編的な内容、コテージの密室のアイデアはなかなか独創的ながら、秘宝消失の謎は割れやすい、と読んでかまたまた蛇足的なオチも。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 このあたりまでくると大概の読者が本シリーズの登場人物と犀川&西之園シリーズの登場人物との関連についてある推測をすると思われるため、それに対する牽制球を投げたものと解釈出来ます。しかしビートル長持ちし過ぎ、それとも同じ車種に乗り換えてるのか?

2014年12月15日月曜日

シリーズ第7作はクローズドサークル、画期的な見取り図付き - 森博嗣「六人の超音波科学」

 昨夜のフジ、F1ダイジェストの第3回、最初にマーラー5番の冒頭が!

 最低-5.5度と今季初のマイナス5度割れ、霜柱ザックザク。

 本日も秋の課題図書、Vシリーズ第7作です。

六人の超音波科学者 森博嗣
 いつもの面々は怪しげな研究所を訪問、途中の橋が落ちて文字通り"嵐の山荘"的クローズドサークルとなる中で起きる殺人、加えてこれまでに無かった危機的状況も。やや無理がある部分もありますが、ファイダニットも兼ねたミステリー度もなかなか。

 なにより注目すべきは見取り図が付いた点、森作品では初めてなのでは? これまで氏の作品では舞台がイメージできず何度もイライラさせられてきただけに画期的! ま、見取り図の存在そのものが作者の罠、という説もありますが(笑)。

2014年12月14日日曜日

冬晴れのシベリウスとバレエ共演のチャイコフスキー

 連日の冬晴れ、朝の最低マイナス4.4度、午前中は練習場所無く、大人しく仕事、自分へのご褒美に午後は都会に出てアマオケへ。

 滅多に降りない本八幡、駅界隈で新規ラーメン店を開拓してから聴いたのは暑い時期数年に1度マーラーをやってくれるオケ(前回は十束との1番)、ただ本日のメインは昨日と同じくシベリウス、後半にチャイコもあり、開演前、舞台裏のウォームアップではTbがスラヴ行進曲を吹いてます。そして休憩時にはHrがシェエラザード第3楽章結尾のソロを!

12月14日(日) 市川市文化会館
 世川望&市川交響楽団 シベリウス Sym1番、チャイコフスキー 眠れる森の美女
 前半シベリウスはHr4,Tp4,Tb3、冒頭Clソロは棒を振らず自由に吹かせるスタイル、Hpに存在感があり、ティンパニの叩きっぷりが豪快、最後は雄大サウンドでフィニッシュ。後半チャイコはバレエ付き! オリジナルの進行通りに1時間程抜粋し、締めにアンコール代わりに有名な第1幕のワルツ?を置く構成、舞台近くで踊りに見惚れていたため余り聴いてませんでした(笑)が、序曲や第3幕パ・ド・ドゥなど要所では1本増えて5本になったTp(含むコルネット)がいい吹きっぷり、後者ではHrもなかなかの鳴り。

 このオケ、老舗なのにデフォルト無料なのが素敵です。

2014年12月13日土曜日

大野&都響のオールシベリウスプロ

 ゴールドのいないGPファイナルは淋しい…。

 昨夜のボケ老人:
ベルグルンド&BPOのショスタコ、ハイティンク&LPOのR.シュトラウスを録音しに早く帰宅、したのに前者は失敗して頭欠け、後者はそもそも帰った目的を途中で忘れて(←震災で壊れたアンプは音量を絞ってると音が消えるので…)落とす、と散々。

 早朝東京に出て午前練習、午後は池袋に行き大野&都響のオールシベリウスプロ、大野の振るシベリウスはたぶん初めて、特に5番に期待です。

12月13日(土) 芸術劇場
 大野和士&都響 シベリウス レミンカイネンの帰郷、VnC、Sym5番
1曲目と3曲目はHr4,Tp3,Tb3、最初のレミンカイネンは弦の刻みにシャープさが足りない感あり、席位置(3階席前方)のせいかも、続くVn協のソリストはやや線が細く少年っぽさの残る三浦文彰、アンコールにバッハのしみじみ系を(長かった…)。後半お目当て5番、基本はシャープで直截な音作りながら、時々テンポを揺らしたり、強弱の幅を大きく取ったりとそれなりのケレン味も、ただ半分は意図通りにいってない感じ、終楽章クライマックスの音場はぼちぼちのスケール感、ラスト6音はかなりパウゼを取ったので、拍手が起きないかとヒヤヒヤ。

2014年12月12日金曜日

キャラ集結、同窓会の第5作 - バイオハザード V

 D.フィッシャーの引退即ヘッドコーチ就任にビックリ!

 今日は昨日と同じく小雨がちで終日のプラス気温、ってことで昨日の記事から続けてもう1本、翌週に放送されたシリーズ第5作です。

バイオハザード V <'12 米>
 前作からアクションシーンがダイレクトに継続、と見るやパラレルワールドに放り込まれ、死んだ筈の過去キャラまで続々登場、その全てに整合的な説明を与えつつ、アリスは同志と共に世界の都市巡りをしつつ極寒の地での最終決戦へと臨みます。

 次作で完結とのこと。

2014年12月11日木曜日

プリズン・ブレイクの第4作 - バイオハザード IV

 小雨、朝の最低2.4度と6日振りのプラス気温、「五ヶ瀬ハイランドスキー場」のCMって初めて知ったんですが(「南ちゃん」の出る方)、スゴイですね!

 本日は先日TVでオンエアした映画から、ゲーム発のSFアクションシリーズの第4作、第1作はミラジョヴォのヌード目当てで観た気がするんですが、それ以降もなんだかんだ言ってオンエア時に毎回観てるのは、元の尺が短いせいで近年地上波では珍しいノーカット放送だから。

バイオハザード IV <'10 米>
 今や外国人にとって東京最大の観光スポットとなった渋谷のスクランブル交差点、からのオープニングアクションで掴みはOK!中盤以降はやや静かな展開となり"プリズン・ブレイク"のあの人が登場しその通り脱出作戦が主題に、「ポセイドン・アドベンチャー」へのオマージュもあり、そしてラストはまさかのto be continued。

 本来は3D映画らしいので、それで観ると3D映像の迫力だけで圧倒される演出が多いと思われます。

2014年12月10日水曜日

ジパング初体験

 午後は雲が出てきましたが、昨日来の冬晴れの影響で朝はマイナス3.6度、これで5日連続のマイナス。

 横浜での講義の帰りに荻窪で寄り道、ヤフオクで200円入手したトロンボーン・クァルテット・ジパングのリサイタルへ。

 (結成当初は同じオケだったかもしれませんが)今はN響、読響、日フィル、新日と異なる在京メジャーで活躍する奏者で構成されたTb四重奏団、コンサートホールで聴くのは(たぶん)初めて。

12月10日(水) 杉並公会堂
 トロンボーン・クァルテット・ジパング Vol.15
前半はゲストにTrombone Quartet Rise(東京音大ベース、コンクール優勝者)も交えてオリジナル曲と吹奏楽曲、中ではホルスト第1組曲の壮大さが印象的、後半はHpを加えてワルツやアリアを中心にオケ曲の編曲物、ここでは如何にもTb向きの「月の光」が印象的、アンコールはまずRiseと一緒に8重奏でXmasメドレー、こんなに知らない曲ばかりのメドレーは初めて(笑)、続いてHpと一緒にこれまたTb向きの"ジャンニ・スキッキ"「私のお父さん」でフィニッシュ。

 昨夜のMJOと違い、テナー3名はやはり皆ロータリーバルブ付きのテナーバスTb(←今もこう呼ぶのだろうか…)でした。

2014年12月9日火曜日

MJO初体験

 冬晴れ、そのため朝はマイナス3度弱と冷え込みました。

 夜は東京に出てマンハッタン・ジャズ・オーケストラ、奇特な方からの頂き物です。

 映画「グレン・ミラー物語」「ベニー・グッドマン物語」から入ってビッグバンドで育った世代としてはワクワク、何と言っても初めて自分のお金で買ったLPがグレン・ミラーですから。

 因みに初めて買ったレコード(シングル)はモリコーネ「荒野の用心棒/夕日のガンマン」、初めて買ったクラシックのLPはバーンスタイン&NYPのショスタコ5番、もち来日ライブじゃなくてスタジオ盤(来日よりだいぶ前のことですから…)。

12月9日(火) ティアラこうとう
 マンハッタン・ジャズ・オーケストラ
3段の雛壇に上段がTp4(女性1名!)、中段にTb4,Tuba、下段にSax3,Hr2、その左隣にドラムス、ベース、ピアノ(兼指揮)と少し変わった編成、ジャズのHrって初めてな気がします。マイクはSax中心に立っており、アドリブする奏者は最前列に出てきてそこにもマイク、全メンバー最低1度はアドリブソロあり。アレンジャーであり、ピアノと指揮も兼ねるデヴィッド・マシューズは(ベルリッツで学んだ?)上手な日本語で進行も担当、前半はスタンダード中心、後半はツァラ、ボレロ、運命などトランスクリプションものからXmasメドレーをへて「スイングしなけりゃ意味ないね」(メンバー全員がアドリブ!)で締め、アンコールに「シング・シング・シング」で大団円。

 とにかくTpはみなB管なのに連発するハイトーンを外す気配無く、その内ハイC、ハイDあたり高音と感じなくなってくる程。あとテナーTbが今やオケでは滅多に見かけないロータリーバルブ無しのクラシックなテナートロンボーンなのが渋くてカッコいいです。

 久々にビッグバンドのサウンドを満喫しました。

2014年12月8日月曜日

シリーズ第6作は偽のデュー警部? - 森博嗣「恋恋蓮歩の演習」

 高速バスで雪国の裏日本から冬晴れの表へ、そのまま高速バスを乗り継ぎ南茨城復帰、昨日石川は寒かったですが、こっちも今季最低マイナス4度台となかなかの寒さだった模様。

 夜行バスの車中でいびきがうるさいことはままありますが、昨夜はそんな人が複数いらっしゃってまさに鼾の競演!自然と眠りが浅くなったのか、夢は沢山見られました(笑)。

 本日も帰省の際に読んだ課題図書から、Vシリーズも第6作と後半戦に突入、前作と併せ、キャラ読みする人には色々と新たに人物像が定まってくる側面もあり。

恋恋蓮歩の演習 森博嗣
 いつもの面々が今回は豪華客船で謎の人間消失に遭遇、前作「魔剣天翔」の秘宝とも関連して話は繋がってます。ここまでの5作を読んでいると人間消失、絵画消失などの謎は判りやすい内容、ゆえか著者はそれを見込んで蛇足的なツイストを加えてます(以下ネタバレ参照)。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 と言うのも宮崎での寄港の際に警察が全ての物の出入りを監視している以上、当然郵便のチェックもしたと思われます。なので例えば「郵便物は次の寄港地香港からエアメールで」的な伏線でも仕込んでないと、おまけのオチは腑に落ちず余計な印象を受けます。

2014年12月7日日曜日

シリーズ第5作はワクワクする空中密室 - 森博嗣「魔剣天翔」

 夜行バスでスポット帰省、座席の連敗は継続中(涙)、こんな日に限って積雪20cm、裸足にサンダル、自転車で実家まで戻るのにもひと苦労、そして午前中は雪かきで手がマメだらけ。

 気温は終日0度から4度の間とかなりの低め安定、田舎の家ゆえ室内でも息が白くなる寒さ、5度くらいかも。

 本日はそんな帰省の際に読んだ秋の課題図書、漸くシリーズも半分の第5作に到達、主要キャラの役割分担も確立し、シリーズ後半へとつながる"秘宝"も登場します。

魔剣天翔 森博嗣
 いつものメンツが見に行った航空ショーで起きた殺人は何とコックピット内の完全な空中密室、この魅力的な謎と論理的な解答、そしてお遊び的な死体状況の謎も含めここまでのシリーズ最高の本格度、なのに、もう一つの殺人はやっつけ仕事的な内容で残念、と言うか意図的にミステリーとしての完成度を低くしている印象もあり、著者の企みは深過ぎて凡人には読めず、あと簡単とされている暗号すら解らず(涙)。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 ヒューズによるダイイング・メッセージって、もしかしてクイーンへのオマージュ?

2014年12月6日土曜日

シリーズ第4作は見事な駄洒落と仕掛け、でもちょっと反則 - 森博嗣「夢・出会い・魔性」

 早起きして東京に出て品川でテニス、そこに向かう途中、浜松町のホーム先頭(南端)では、小便小僧がサンタの服装になってます!

 本日はフェドセーエフ&旧モスクワ放響の発売日、今回はチャイコプロと必ずしも好みの演目ではないのですが、最安席4000円とちょっと前の価格を招聘元が維持してくれているので、その意気に応えるべく両日とも買わねば!との決意。

 ところが10時発売のところテニスも10時まで、だったのでネットに繋げたのは10時半近く、この時点で最安席はすっかり諦めていて、実際最初アクセスした時は4000円席はSOLDOUT、だったのに、何故かその後復活して2公演とも最安席GET!

 本日も秋の課題図書から、Vシリーズ4作めです。

夢・出会い・魔性 森博嗣
 タイトルは「封印再度」以来の見事な駄洒落、いつもの4人はTVに出演するべく上京し、TV局内で謎の殺人に遭遇、密室っぽい謎そのものは微妙ですが、それ以外の部分で爆弾が2つも炸裂!
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 より大きい方の爆弾に関してはすぐにそれを疑い、記述を注意深く読んだのですが、それでも(と言うか、それだからこそ)騙されました。反則スレスレ、と言うか日本語の基本ルールからすると、ほぼ反則、第1作や各編のプロローグで暗示されている通り、本シリーズでは叙述系トリックが犀川&西之園シリーズと比べて俄然増えてます。

2014年12月5日金曜日

山あり谷ありマーラー1番

 がーん、ゴールド故障でGPファイナル辞退、ショックです…。

 そこそこの冬晴れ、夕方仕事を早めに抜け出し東京に出て聴いたのは大学オケのマーラー1番、年内にモーニングフィルやマーラー楽友協会オケの公演が無ければこれが今年のマーラー納めの予定。

12月5日(金) 芸術劇場
 森口真司&一橋大管弦楽団 ニールセン ヘリオス序曲、ドビュッシー 海、マーラー Sym1番
 ニールセンはHr4,Tp3,Tb3、冒頭Hrがシンドそう、ただ終段ではHrトップのソロは安定、ドビュッシーはHr4,Tp5,Tb3、終楽章で弦にTpを重ねない版、ドラが深くいいい響き、前半2曲のブラスの迫力は今一つ。
 後半マーラーはHr7本の後ろに補助のTpとTbが各1、そしてTp5,Tb3、やや発展途上のオケは森口氏の起伏激しい棒に何度か落ちたりしつつも、最後は楽譜通りHrと一緒に起立した(休養十分の)補助Tp、Tbがよく吹いてまずまずの迫力。アンコールは無し。

 いつも気にしている終楽章のミュート早業ファンファーレ、Tpはアシとの完全分業、Tbは単独でこなしてました。

 webの招待サービスで渡された席は3階中央前の方、でも響きに不満を感じ、後ろを振り返れば3階通路より後方はガラガラ(特に左半分は客ゼロ!)、ってことで後半マーラーは最後列に移動、やはり芸劇3階は後ろの方が響きがマトモな気がしました。

2014年12月3日水曜日

シリーズ第3作は○○○街? - 森博嗣「月は幽咽のデバイス」

 バキバキの冬型、快晴、朝の最低マイナス1.8度は11月19日に続き今季2度目のマイナス、この時期で零下がやっと2度とは例年より少なめ。

 本日は秋の課題図書の3冊め、Vシリーズ第3作です

月は幽咽のデバイス 森博嗣
 とある豪邸でまたまたレギュラメンバが出会う衆人環視の下での密室殺人、シンプルなストーリー展開でかつ好き嫌いの分かれそうなトリックゆえミステリー的には小ぶりですが、某古典へのオマージュにもなってます。

2014年12月1日月曜日

シリーズ第2作は広がりとヒネリ - 森博嗣「人形式モナリザ」

 昨日のJC、エピファネイアのぶっちぎりの強さに唖然、2着以降は想定内の争いだったのに…、でも4番人気だから、知ってる人は知ってたのね。

 昨日来の雨、今日から12月ですが最低10度弱と気温は高め。

 本日は秋の課題図書の2冊め、Vシリーズ第2作です。

人形式モナリザ 森博嗣 
 レギュラーメンバー、じゃなくてレギュラメンバ4人が旅先で不可能犯罪に遭遇、そこに過去の事件や絵画泥棒、そして紅子のプライベートが絡んで広がりをみせます。メイントリックは微妙ですが、サブトリックには見事に引っ掛かりました。ただラスト1行の意味がよく判らん(涙)(←ネット検索したら判りました、が腑に落ちない点多し…。)
<< 以下微妙にネタバレなので未読の方は飛ばして下さい!! >>
 「黒猫の三角」と同じ意味(逆の意味?)でこれがシリーズ第1作だったら引っ掛からなかったかも。