2016年2月11日木曜日

SFミステリーならぬSSミステリー - 米澤穂信「折れた竜骨」

 建国記念の日、冬晴れ、マイナス5度と久々に手が切れるような寒さの中、東京に出て午前と午後、間にラーメン2店を挟み2か所でテニス。

 後半プレーしたのは文京区の公営コート、近くの坂に1本だけ早咲きの河津桜があってほぼ満開!

 本日はずっと気になっていてやっと最近読んだ本、2011年度の"このミス"第2位にして、この時点での著者の最高作との評判だった作品、漸く100円棚で上下巻発掘し、即読了。

折れた竜骨 米澤穂信
 所謂"Sword and Sorcery"(魔術の存在を前提とする騎士物語)の世界、、中世とある島国を舞台として、王家の娘が魔法使い達の助けを得て暗殺事件の犯人探しと外敵ヴァイキングとの闘いに挑むお話、ファンタジー的意匠を除けば物語上のルールの下での謎解き(アシモフ「われはロボット」的な)、とガチガチのマニア向け内容、この解答じゃないだろうなぁ、と思いつつ解決編に進み気持ちよくダマされました、ちょっとあざとい気もしますが。

 マニア向けの作風からだんだん一般向け内容になってきていたのに、何故またマニア向け?と思ったら、実はずっと前(デビュー前?)に書かれた作品が原型とのこと、納得です。

0 件のコメント:

コメントを投稿