今年は生誕100年のショスタコーヴィチイヤーということで、新春に4番の公演が2回(大野&新日とアシュケナージ&N響)もあります。が、最安席が3500円と高い!国内オケは2000円が目安なので、入手できないでいるうちに前者の最終日。これでは貴重な4番を聴けない可能性が大です。
もとより夜にはセゲルスタム&読響を聴きに行くので、昼のうちに出てホール前でうろうろし、お金持ちの方の余り券を恵んで貰う作戦を敢行。首尾良くS席を安く譲って頂きました。4番をプロのオケで聴くのは初めてです。
1月7日(土) すみだトリフォニーホール
大野和士指揮新日本フィル 邦人現代作品、ショスタコーヴィチ PC1番、Sym4番
ショスタコのPC1番はピアノ協奏曲というより「ピアノ、Tpと弦楽のためのディヴェルティメント」といった趣の楽しい曲。ピアニストのシモン・トルプチェスキは盛大な拍手に応えて自国(マケドニア?)の珍しい曲を披露。そしてお目当ての4番、大野氏の紡ぎ出す音は常に柔らかで、自分の中のイメージとの違いが大きかったです。弱音からよく鳴るフォルテシモまで、ダイナミックレンジの広い表現でしたが、音に厳しさを感じませんでした(特に弱音部)。殊更に深刻ぶらない解釈なのでしょう。その意味終楽章中盤、ヨーロッパ音楽へのパロディみたいな部分ではマッチしてたかもしれません。女性奏者のFgソロが見事でした。
PC1番終楽章のTpソロに、4番終楽章の唐突なTbソロと同じ味を感じました。拍手もそこそこに、次の会場の池袋へと向かいます。
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