2006年1月27日金曜日

ゲルギエフ&マリンスキー管のショスタコーヴィチ5番

 今日は平年よりやや高めの10度超え。ここ数日のコンサート通いが祟り、昨夜は徹夜で(ミニ)学会発表の準備。無事発表を終えたので、これからミューザ川崎へ。

 ゲルギエフ月間5日目のメインはショスタコーヴィチ、これでショスタコイヤー4曲目になります。ショスタキストに「ぬるい」と揶揄されるゲルギーのショスタコ、確かにこのコンビ(+N響)で数年前7番を聴いていますが余り印象に残っていません。今日の5番はどうでしょうか。

 戻りました。初めて座りましたが、ミューザの3階RAブロックは舞台裏なのにいい音ですね。でもごめんなさい、あまりにガラガラだったので、後半は3階センターに移動しちゃいました。

1月27日(金) ミューザ川崎
 ワレリー・ゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管 ムソルグスキー モスクワ河の夜明け、チャイコフスキー くるみ割り人形、ショスタコーヴィチ Sym5番
 やはりチャイコフスキーはゲルギーのケレン味によくマッチします。有名なパ・ド・ドゥを含め何度も襲ってくるクライマックスはなかなか豪快で、金管も火曜よりずっと吹いてます。一方後半のショスタコ5番、全体的に速めのテンポでスマートかつシンフォニックな演奏で、ロシアくささは皆無。また第3楽章は先日のマーラー5番4楽章同様、時にテンポをぐっと落とし、内声を豊かにしつつも透明感のある響きを作り出していました。マーラーの時より弦は伸び、金管は吹いていましたが、それでも前半のチャイコよりは控えめ。終楽章では少しだけ爆発しましたが、このコンビの地力からすれば、やや物足りない感じ。前半に入っていなかった「花のワルツ」あたり必ずやってくれると思ってましたが、アンコールは今日も無し。ああ、伝説の「火の鳥」はどこへやら。

 マーラーの時もそうだったのかもしれませんが、方言を排してグローバルな表現を志向したショスタコーヴィチという印象です。勘違いかもしれませんけど。

 ところでゲルギー、月曜のワーグナープロでは曲の中で指揮棒を使ったり使わなかったり、火曜は一日使用せず、今日は終始使ってました。どういう基準で使い分けてるのでしょうか?

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