2006年1月17日火曜日

ハーレクインの城 - サラ・ウォーターズ「荊の城」

 昨夜の雨も朝にはあがって晴れた一日。高めの気温も維持されており、これで4日連続して最高10度超の最低はプラス気温となりそう。

 今日は年末年始に読んだ本から。

荊の城 サラ・ウォーターズ
 処女作「半身」に続き、「このミス」2004年度ベストミステリに輝いた作品。巧緻なプロットではありますが、ヒネリの多いハーレクイン・ロマン、いやゴシック・ロマンという印象で、個人的にはその年のベストミステリーとは思いません。(ハーレクイン・ロマンを読んだことがありませんので、平均的にどの程度のヒネリがあるのかどうか知りませんけれど。) また、このプロットならもっと短く書けるのに、この長さ(二分冊)になること自体、ゴシック・ロマン的要素の強さを感じます。物語としては面白いですが、これを本格作品として評価する人がいるのはちょっと解せません。

 どうやら「半身」といいこれといい、「このミス」第1位!と思って読んではいけない作品のようです。

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