2006年1月7日土曜日

北欧の巨人 - セゲルスタム&読響 展覧会の絵

 すみだでのショスタコ4番の終演が5時20分、芸劇での開演が6時なので、盛大な拍手の中ダッシュで池袋へと直行。無理かなあと思ったのですが乗り継ぎの具合がよく、5時50分には池袋に到着。

 セゲルスタム&読響のコンビを聴いたのは過去3回。マーラーの1番と9番はいい演奏でしたが、家庭Symはいま一つ。今日の「展覧会の絵」はどうでしょうか。因みにチケットはクラシック仲間からの頂きもの。有難い限りです。

11月7日(土) 東京芸術劇場
 レイフ・セゲルスタム指揮読売日響 ムソルグスキー 展覧会の絵、ドヴォルザーク Sym9番
 まずはお目当ての展覧会、読響にしては木管はやや精彩を欠き、弦もいま一つ伸びが無い感じ。セゲルスタムの解釈も大半は個性を感じませんでした。ただ、ビドロ中盤の異常なまでの盛り上がりと、そしてラストのキエフの大門での、弱音部は速めのテンポなのにフォルテになるとチェリビダッゲばりの遅いテンポでの壮大なクライマックス、この2点で満足でした。これら良かった部分を始め、各所でセゲルスタムがスコアに手を入れている感じです。またTpとTbのトップは音色・パワー共に見事でした。
 後半の「新世界」は守備範囲外なのでよく分かりませんが、第2楽章で弦が旋律を担当する部分が綺麗でした。軽めのプロのためかアンコールがあって、スラブ舞曲第2番(かな?)。内声重視のハーモニーで、表情豊かに聴かせてくれました。

 考えてみるとこのコンビ、よかったのはサントリーで、いま一つだったのは芸劇での公演。もしかして、単にホールの問題?それともマーラー向きなのか?いずれにせよ、次の「復活」に期待です。

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