2009年12月25日金曜日

2009年1番聴いた曲

むむぅ、昨夜はバイロイト「ラインの黄金」の留守録が心配になり終幕直前の頃急いで家に戻ると、しばらく消えていたあのブームノイズが復活(涙)、泣きながらいくらケーブル類を動かしても消えず、神頼みでFM録音には使用しない(普通ならノイズ源となる筈の)アンプやDATの電源をONにすると不思議と消えてくれました。ただ怖くて歌劇前半のノイズの有無は確認してません。

 ま、今夜の「ワルキューレ」からは毎晩家に帰ってマニュアル録音しつつしっかりチェックします。

 昨夜曇っていたせいか今朝は11日振りのプラス気温、日中は晴れて12度弱とやや高め、10日ほど前から手の甲、特に右手の甲にひび、あかぎれと思われる症状が出てカサカサ状態、生まれて初めての経験です。ひと冬手袋無し&クリーム等によるケア無しでも問題が起きたことなど無かったのに…、人としてだんだん壊れてきています。

 本日はクリスマス、動画を見るのによく使うVLCプレーヤーのアイコンが数日前からサンタの帽子をかぶってます。去年はそんなことは無かったし、1年以上バージョンアップもしてません、ってことは、本人のあずかり知らぬうちに勝手に通信してプラグイン等入手してる訳で、ちょっと恐い気もします。

 今年の回顧企画第1弾として、例年通りコンサートでよく聴いた曲を集計してみました。2009年行ったコンサートは70回、昨年より減りましたがまだ多過ぎです。その中で3回以上聴いた曲を挙げると、

9回: マーラー Sym1番
5回: マーラー Sym5番、R.シュトラウス 家庭Sym
4回: R.シュトラウス アルプスSym
3回: R.シュトラウス ツァラ、英雄の生涯、ブルックナー Sym5番

となりました。

 マーラー1、5番は例年通り、R.シュトラウスはお祭り(5月前後)があったので多くなっており、特に家庭Symを5回聴けたのは無上の喜び、もう2度と無いでしょう。またブルックナーがこのランキングに入るのは異例です。

2009年12月23日水曜日

聴き納めはカリンニコフ -  木村康人&アウローラ管弦楽団のくるみ割り人形、カリンニコフ1番

 昨夜のライアーゲーム、オチはいいとして、それでも葛城側で悪魔になった人は秋山側の協力が必要な筈ですが…。

 今朝もマイナス4度と冷え込み強め、しかも朝8時過ぎてもマイナスでした、午前中は約束があり鶴川でテニス、とは言え右膝はマトモに歩けないほどの状態なので半分以上は見学、ただ12度まで上がった日中は風も無くポカポカしてて無問題。

 テニスは早めに上がり、小田急→南武線→東急東横と乗り継いでアマオケへ、ここ数年増えているロシア語名を持つオケ、自分が今年聴いただけでも老舗ダスビを始め、ラスベートダヴァーイ、そして今日のアウローラと4団体、他にもまだまだ有りそう(ナデージダとか)、その全てがロシア音楽しかやらないとかぶるんじゃないかと心配してしまいますが、まあ色々と事情もあるんでしょう。その中ではアウローラは新顔で活動開始は今年3月、今回が第2回演奏会です。

12月23日(水・祝) めぐろパーシモン
 木村康人指揮アウローラ管弦楽団 チャイコフスキー くるみ割り人形、カリンニコフ Sym1番
オケは弦バス左奥の対向配置、金管全員が右奥に陣取るのはレニングラードフィル方式か、前半は更に弦と木管の間に児童合唱が1列に並び、その両脇にはハープが1台ずつ、くるみ割りはややこだわりのある選曲でパ・ド・ドゥが最後に来るのが嬉しいところ、やはりあの方(ダスビの頭)がTpトップで朗々と吹いてくれました。お辞儀が深くて長いのが印象的だった木村氏は棒を使わず両手で表情たっぷりの指揮、若いオケゆえか層の薄いパートもありましたが、後半のカリンニコフもまずまずブラスが鳴っての大団円、アンコールはくるみ割りからもう1曲、まだロシアンブラスがんがん、って感じではないので、今後に期待です。

 パーシモンから都立大駅への帰り道、八百屋(青果屋)の店先の平台に何故かバナナやトマトと並んでタバコが置かれていました。うーむ、都立大学、侮れません。

 明日も聴きたいアマオケ(メインはニールセン4番)があるのですが、例年イブはテニス&コンパなので、ちょっと無理そう、ってことは今日が聴き納めとなるのかも。

2009年12月20日日曜日

広井&東京学芸大管のマーラー1番

 日没後の西の空では細い三日月と木星が見事にランデブーしてました。実家から今季3度目畑のミカンが到着、もう12個食べました、有り難いことです。

 安定した冬型が続き今朝もマイナス2度とほぼ平年値、よく晴れた日中は最高でも8度と低め、しかも風が強く体感はもっと低い印象です。

 筋肉痛が8割方取れて、両方の膝(特に右)を傷めていることが判明、よって壁打ちはお休み、冬場に短パンでテニス以外の運動をすると膝を傷めやすいのを忘れてました…。

 本日はコンサートハシゴ計画の続き、ミューザ川崎でヒンデミットが終わったのは午後2時40分、この時点でトリフォニーではドリーブが始まってます。

 横須賀線が川崎に停まると思ったのは勘違いだったけど、最悪でも2時48分の東海道線には余裕だろう、とホール脱出、しかし誤算は筋肉痛+膝痛で普通に動けないこと、しかもこんな時に限って切符の自販機には列(みんな都会人なんだからICカード使えよ!)、それでも間に合うタイミングで改札を抜けホームへと下りる階段へ、しかーし、階段でのーんびりと通せんぼする人達(駆け込み乗車防止連盟か何か?)にブロックされてアウト(涙)、目の前をゆっくりと扉が閉まり、粛々と東海道線は出て行きました。

 仕方無く京浜東北に乗り(快速運行だったので少しラッキー)、アキバ乗換えで錦糸町に着いたのは3時20分と当初の(希望的)予測より10分遅れ、トリフォニーに入るともう「巨人」の第1楽章が始まってます、残念。

 まあ、冷静に振り返ればやや無理のある計画でした。ともあれ、マーラーの大部分は聴けました。

12月20日(日) すみだトリフォニー
 広井隆指揮東京学芸大管弦楽団 ドリーブ バレエ組曲「シルヴィア」、マーラー Sym1番
上記理由により後半のマーラー、しかも第2楽章からの参戦、広井氏の堅実系の棒の下、やや発展途上の部分もあるオケながら最後まで大きな破綻無く進行、Tpはアシを含め最後やや息切れしてましたが、起立した8本のHrと補助のTp、Tbがよく鳴っての大団円でした。アンコールはドリーブ「コッペリア」から1曲、それからクリスマスソング(「ホワイト・クリスマス」が軸)、後者では復活したTpが朗々と吹いてました。

ブラスがんがん、レア系ヒンデミット - 長田&オーケストラ ハモン

 昨夜、と言うか今朝のクラブW杯決勝は期待通りの接戦、後半終了間際のペドロのゴールにはCL準決勝のチェルシー戦のイニエスタを思い出して感動し、延長でのメッシのダイビング(しかも胸!)には涙が出ました。

 朝は昨日より更に冷え込んで-5度弱、さすがに近所のホームレスさんもここ数日は見かけません。日中はよく晴れてぎりぎり10度、昨日のトレーニングの影響で脚中心に筋肉痛+いつもの膝を傷めたらしく歩くのもままならず、階段を下りるなど地獄です。

 幸い練習予定は無く午前中はのんびり、午後は聴きたいアマオケが3つも重なっており(音大オケのアルミナ・ブラーナ、市民オケのヒンデミット&ラフマニノフ2番、そして大学オケのマーラー1番)、やはりマーラーでしょ、とすみだで大学オケを聴くことに。

 しかし、出掛ける前になってよく考えてみるとマーラーの前プロはドリーブ(余り興味無し)、ラフマニノフの前プロはヒンデミット(聴きたい!)、そして前者はすみだ午後2時30分開演、後者はミューザ2時開演、ってことは、横須賀線-総武線快速で1本だから(←勘違い)移動時間20数分、ヒンデミット→マーラーが可能なのでは。

 って訳で急遽川崎へGO。そう決断した理由は他にもあって:
・昨夜観た「のだめ」新春特番(再放送)で千秋のデビューコンサートがラフマニノフでミューザだったこと
先週末の東京音大のヒンデミットが最高だったこと
・ヒンデミットの「交響曲」なんてマルコ・ポーロかナクソスでしか聴けそうにないレアなプロだったこと
・ヒンデミットは長い曲は書きそうに無いこと(←これ大切)。

 でミューザへ行き、1階センターといういい席をいただいて聴いてきました、録音ですら聴いたことのないレアな曲を。

12月20日(日) ミューザ川崎
 長田雅人指揮オーケストラ ハモン ヒンデミット Sym、ラフマニノフ Sym2番
期待通りどこを切ってもヒンデミット、という曲調、のっけからブラスのファンファーレの第1楽章、続く第2楽章は緩徐楽章なのにブラスのコラールで始まり頂点部ではTpのハイトーン含む金管大活躍、スケルツォを挟みアタッカで行進曲調の終楽章へ、ここでもしつこい位にブラス中心の盛り上がり、TbもHrもしっかり鳴り、Tpは最後のハイトーンも吹ききって最高でした。

 内容は期待通り、長さは期待よりやや長め(40分弱)、この時点で2時40分、後半のラフマニノフ2番は残念ながら断念し、拍手もそこそこに錦糸町へ、この続きはまた明日の日記で。

2009年12月16日水曜日

デプリースト&都響のブルックナー7番

 今朝も冷え込んでマイナス気温、朝の自転車5分の通勤で今季初めて手指と足先がかじかみました。ひと冬通して手袋無し&裸足にサンダルなので、今後はこんな日が多くなります。

 曇っていた日中も気温は10度に届かず、昼休みの同僚との定例テニスも最初の1、2分は寒かったです。

 夜は東京に出てデプリーストのブルックナー、彼のブルックナーを聴くのは初めて(と言うかマーラーとショスタコしか聴いてないかも、ってどの指揮者でもそうか…)。

12月16日(水) 東京文化会館
 ジェイムズ・デプリースト指揮都響 シューマン Vn協奏曲、ブルックナー Sym7番
前半のシューマンは2009年新版の楽譜とのこと、背の高いソリスト、イザベル・ファウストはアンコールにバッハっぽい静かな曲を。後半のブルックナー、デプリーストは標準かやや速めのテンポ、弦のアタック(とは言わない?)を強めに取った明確な音作りと、第2楽章での抑揚を強めに付けた旋律の歌い回しが印象的。オケでは弦が中低音をベースによく鳴っており、ブラスは終始8分目程度の印象ながらまずまずのスケールの響き、5本のHrとは別に専業で4本いたワーグナーチューバがクライマックスでも存在感、(5階Lという席位置がベルの延長上だったせいかもしれませんが) ffでワーグナーチューバが目立ったのは初めての経験でした。

 インバルの時と違い、最後の1音の余韻の残るうちに拍手が起きてました(苦笑)。

 最寄り駅近くでいつも自転車を停めている駐輪スペースが工事で使用不可、慌てて見つけた駐輪場所の閉鎖時刻は10時半と早め、「上野は乗り継ぎいいし、終演が9時15分過ぎなきゃ大丈夫だろう」とそこに停めたところ、シューマンが予想外に長く(30分強)、しかもアンコールもあってブルックナーの開始は8時7分頃、デプリーストのテンポは速めが予想されてはいたものの気が気ではなく、終演は9時11分、拍手もそこそこに上野駅へとダッシュ、ぎりぎり自転車回収に間に合いました。

2009年12月13日日曜日

朗々ブラス - 時任&東京音大の画家マチス、高関&国立音大のアルプスSym

 朝の冷え込みは甘め、曇りがちだった日中は平年やや低め、練習予定が無く、左胸の経過観察、と言うかこの1日で急に痛みが減ってきた感じです。

 午前のうちに出て、午後のコンサートまでの時間、道中の北千住駅前マック(ここはコンセントも有)で無線LAN、と思ったらDSを楽しむ小学生が10人もいて回線激遅、しょうがないので目的地の池袋に出て西口マック(コンセント無)で動画ダウンロード、そこそこのスピードは出てました。

 その後聴いたのは音楽大学フェスティバルの最終日、首都圏の音大オケが終結し、2校ずつ演奏するこの企画、今年が第1回とのことですが、以前も同様な催しを東京文化会館でやってました。今回は芸劇とミューザが半分ずつ、個人的にはミューザだけにして欲しいところ。

 お目当ては後半のアルプスSym、また前半のヒンデミット、いつもカッコいいブラスの使い方をするので好きなのですが実演では余り聴くチャンス無し、「画家マチス」も実演は初めてです。

12月13日(日) 芸術劇場
 時任康文指揮東京音大シンフォニーオーケストラ シューベルト Sym5番、ヒンデミット 画家マチス
 高関健指揮国立音大オーケストラ R.シュトラウス アルプスSym 
まず学生の作になるファンファーレを他校のステージの前に演奏します。よって最初は国立音大によるファンファーレ、狭いL側バルコニー(1列しかない席にはお客さんもいます)に大編成ブラス+パーカッションが陣取ってました。なぜオルガンのある正面バルコニーじゃないの?と思ったんですが、たぶん後半のバンダの位置との関係なのかも。そして東京音大によるシューベルト、弦が綺麗でした。次はヒンデミット、初めての指揮者時任氏はやや熱血系、終楽章冒頭の弦を超ppから初めてじんわりとffにするなど各所でケレン味たっぷり、それに応えてブラス(Tp2(2人とも女性!)、Tb3、Hr5)も全3楽章でよく鳴って最高でした。
 後半は東京音大のファンファーレでスタート、こちらはTpとTbがオルガン両脇に陣取っての演奏、ただL側バルコニーにはまた大勢のブラス(Tb2、フリューゲルホルン2、そしてHrが12本!)が、そう、これはアルプスSymのバンダでした。国立音大オケは編成が大きいせいか、どう見ても学生じゃない人(先生?)などトラ多数、高関氏はやや速めのテンポで淡々と登山、バンダの吹きっぷりはは過去最高クラスの豪快さ、本隊では4本のTbが要所で迫力、9本のHr(うち4人はワーグナーチューバ持ち替え)はまずまず、そして6本のTpはハイトーンがほぼバッチリ、特に頂上になってからは1stがソロっぽいパート以外は全てアシに任せて休養十分、ハイDはプロを含めても過去最高の貫通力でした。また嵐のラスト、ティンパニとサンダーマシンも過去最高の叩きっぷり。あと終結部でのグリッサンドが鮮やか。

 帰り道は芸劇からそのまま地下にもぐって駅へ、エチカ&エソラの影響かとても綺麗になってました。

 今夜はふたご座流星群がピークらしいのに、曇ってます(涙)。

2009年12月5日土曜日

ビエロフラーヴェク&日フィルのブルックナー5番

 昨夜の空耳は3作とも吹き出してしまい左胸に激痛(昨日参照)、その後のキャンナイ冒頭の高橋には(恥ずかしながら)ついヨダレがたらり。

 今夜は宴会、それを待つ時間六本木のマックで電波を拾ったところ。朝から曇りがちで午後からは雨、今年はホント2日と続けて晴れません。気温は平年より高めながら雨のせいで少し寒く感じます。

 原因不明の左胸の痛みのため午前中の練習は見学、昼は知人に穴場のラーメン屋に連れて行ってもらいそのまま一緒にコンサート、今年3度目のブルックナー5番です。ただ指揮のビエロフラーヴェクには余りブルックナーの印象がありません。

 実は同じ時間帯に渋谷タワレコで美人ピアニストのインストアイベントがあり、そっちと迷ったんですが、うっかり安く2枚入手出来たのでこっちにしました。美人よりブルックナーを取るなんて自分らしくないかも。

12月5日(土) サントリーホール
 イルジー・ビエロフラーヴェク指揮日フィル ブルックナー Sym5番
スケルツォは速め、両端楽章はややゆったりめのテンポが基調で、時々緩急の動きがあります。またパウゼがかなり長めだったのが印象的。弦はフーガ部分でそこそこのボリューム、Tp,Tbはややセーブ気味に吹いている感じ、終楽章ラストに向けて温存してるのかと思いきや、最後はTpトップ(外人)が完全に体力切れしてがっかり、ただHrはやや割り気味に豪快に鳴っており、ティンパニの激しい叩きっぷりと併せそこそこの大団円でした。

2009年12月4日金曜日

アシュケナージ&洗足音大オケ マーラー1番

 いま溝の口駅近くのマックで電波を拾ったところ、実は今夜アシュケナージが洗足音大の学生オケを振ってマーラーをやるんですが、要整理券でその配布が午後4時半!と堅気の社会人には無理、カタギでないのを利して上司に事情を話し、真っ昼間に職場を脱出し整理券GET、開演の時間を待ってます。帰りが遅くなるので、続きはまた明日。

<続き>
 1日でほぼ12月ひと月の平年値(35mm)を降らせた昨日の雨は夜半に上がり、本日は晴れて陽射しが柔らか、最高14度の割には暖かく感じます。このところ晴れた日は冬の花粉症?なのか目の周りが痒いです。

 昼休みの壁打ち中、急に左胸(鎖骨から2本目の胸骨辺り)に激痛が、それでも温まるまでは身体の一部が痛いことはままあるので壁打ち続行、でも痛みは増すばかりでした。

 夜になっても痛みは変わらず、軽く咳払いしても、大きく息を吸っても、前にかがんでも、左手で物を持っても激痛が走ります。極真の試合で正拳突きで肋骨にヒビが入るとこんな感じでしょうか(笑)、でも思い当たる節は全くありません。

 夜に聴いたのは洗足音大のオケ、この冬のシーズン、例年振っている秋山和慶のつてか、アシュケナージのみならず、マズアやコバケン、大友直人などが指揮台に立ちます。

 アシュケナージのマーラーは何度も聴いてますが、感心したのはたったの1度、ただそれがECユースオケとの2番だったので今回の学生オケもちょっとだけ期待です。

12月4日(金) 洗足学園音大 前田ホール
 ウラディーミル・アシュケナージ指揮洗足音大管弦楽団 モーツァルト Sym40番、マーラー Sym1番
前半はモーツァルト、小走りで入退場するアシュケナージの姿は元気そのもの、そして後半はお目当てマーラー、アシュケナージは終始速いテンポで旋律線重視の音作り、今日のオケは複数ある学生オケの中で4年生中心のオケとのこと、Tpトップ(女性)がほぼ神、Hrトップ(女性)も見事、音大オケにしては弦がやや薄めでしたが、5本のTp、4本のTb、そして楽譜通り起立した8本のHrが要所でまずまず鳴っての大団円でした。

 この前田ホールは2度目ですが、各座席に一切番号が付いていないのに初めて気付きました。座席指定を想定していないとは素晴らしい心構えのホールです。

 明日はブルックナー、日フィルの5番です!

2009年12月1日火曜日

ゲルギエフ&マリンスキー管のショスタコーヴィチ、1番&10番

 あっという間にもう12月、今夜はゲルギー&マリンスキー歌劇場管のオールショスタコプロ、ただ(昨日も書きましたが)楽しみだった「ムツェンスク郡のマクベス夫人」がコンチェルトに差し替えられた悲しみで発狂しそうになってます。コンサート後はそのまま夜行バスに乗り大阪出張するので、記事のみ作成しときます。

<続き>
 この日のボケ老人:
メガネを忘れてコンサート参戦、2m以上先はぼやけます…。ま、コンサートなど特別な時しか使用しないのがいけないんですけど。

 2日も経って書いているとすっかり忘れてますが、いい天気で気温は平年並みかやや暖かめだった気がします。夜は毎年の様に来てくれるゲルギー&マリンスキー歌劇場管、このコンビのショスタコは7番、5番15番と聴いてますが、いずれもロシア臭とは無縁のシンフォニックな演奏だったと記憶してます。

12月1日(火) サントリーホール
 ワレリー・ゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管 ショスタコーヴィチ 「鼻」第1幕の間奏曲?、Sym1番、PC1番、Sym10番
オケは弦バス左奥、Hr右の対向配置、ゲルギーはいつもの様に指揮台を使わず、曲想により棒の有無を使い分けます。最初はビックリ!パーカッションのみの曲、次の1番はほぼアタッカで進行し、強弱のコントラストを付けつつもとんがった所の無い響き。Hrソロが激ウマ、第2楽章の快速テンポ、コーダ前のティンパニが3度繰り返すフレーズが強-中-弱でなくて強-強-激弱だったこと、そしてラスト1音のドスの効いた響きが印象的。次の協奏曲は弦楽とソロTp(2本の楽器を使い分け、1stVnとチェロの間に位置)がバック、Pfソロのデニス・マツーエフは速い部分は猛スピード、全体もそれに合わせて後半は疾風怒濤でした。アンコールにシチェドリンのユーモラスで短い曲を。
 休憩後の10番も2-4楽章はアタッカ、第1楽章は速めで流れのよい進行で深刻さは無く、第2楽章は落ち着いたテンポで凶暴さは微塵も無し、第3楽章のHrソロはノンヴィブラート、全体的にブラスは腹8分目の鳴りでやや不満、反面弦はよく鳴ってバランスの取れた響きではありました。アンコールは絶対「ムツェンスク郡のマクベス夫人」でしょ!と思ってたのに無し、残念。

 いつも一緒に行く連れが当日無断ブッチ、年に1度程あります(涙)、フツーの社会人は大変ですね。午後にでも報せてくれればチケットを無駄にしないで済むのに…。